この記事をまとめると
■ここ数年、夏は体に危険を及ぼすほどの暑さを記録している



■昔のクルマの暑さ対策を振り返ってみた



■今は見ない三角窓やベンチレーターを使用していた



昔は自然の風がエアコンとして機能していた

毎夏、猛暑が続いてうんざりの人も多いだろう。エアコンを全開&低温設定にしても、完全に冷えない日もあったりするから、猛暑は侮れない。昔は今ほどではなかったとはいえ、真夏ともなると暑かったし、クーラーなとの環境が整っていないことを考えると、今同様に辛かったのは確かだ。



そこで思うのが、クーラーが高級車中心の快適装備で今ほど当たり前でなかったその昔、一体どうやって暑さをしのいでいたかということ。今改めて振り返ってみた。



窓を開ける

当たり前すぎるテクだが、当然窓は全開。よく考えると、今や全開で走っているクルマは絶滅状態だ。さらに肘を窓枠にかけるなどして、風を当てることで少しでも涼しくしようと努力したものだ。



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三角窓を開ける

今や絶滅してしまったのが三角窓。今でも用語として使わなくはないが、その場合、ドアに付くはめ殺しの小さな窓のことを指す。本来の三角窓はフロントドアの前側に付いていて、前後の軸を中心に開けることができた。少しだけ開けるのではエアロ状態になって風は入るどころから離れていってしまうが、さらに開けるとひっくり返るようになって、導風板的な役割をするようになる。ちなみに三角窓は英語ではベンチレーションウインドウとなって、つまり換気窓だ。走っているだけだが、けっこうな風が入ってくるので涼しくなった。



信じられないだろうが昔のクルマはエアコンレスが当たり前! 当時のオーナーが真夏にしていた涙ぐましい努力とは



後付けのクーラーが登場!

後付けクーラー

カークーラーは憧れの的で、なかなか装着することはできなかった。高級車でもオプションで用意されているのが当たり前で、ないのが普通だった。しかしクーラーがあると快適なわけで、そこで登場したのが後付けのクーラーで、価格も当然安かった。インパネに組み込むことはできないので、助手席の足もとに吊り下げるように本体を設置した。

サンデンのレザムなどのブランドまであった。



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ベンチレーター

エアコンの外気導入に近い機能で、こちらはフタが大きく開いて、大量の走行風を取り入れることができた。要は空気導入用に穴が空いていて、フタを開ければ風が入ってきて涼しい感じがしたのだ。マツダのポーターキャブは顔部分に付いていたし、スバル360はボンネット上部にフタが付いていた。またハコスカにも通称パタパタ呼ばれるベンチレーターが付いていた。



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扇風機

今でもクルマ用の小さな扇風機はある。ただし、昔はけっこうな台数のクルマが扇風機を車内に付けていた。Bピラーのところにクリップなどで止めるのが一般的で、ないよりはズッとマシだった。



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