菱洋エレクトロとリョーサンは15日、2024年4月1日をめどに経営統合することで基本合意したと発表した。IoT(モノのインターネット)化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に伴い、エレクトロニクス商社に求められる機能・役割が大きく変化する中、両社の取扱商材や顧客の重複が限定的であることを踏まえ、規模拡大による強固な経営基盤の確立や新たな価値創出につながるビジネスモデルの構築を目指す。
菱洋エレクトロとリョーサンは昨春から連携関係の模索に着手。今年2~3月に、菱洋エレクトロがリョーサン株式の20%余りを取得したが、引き続き協議を重ねた結果、経営統合することで一致したという。
菱洋エレクトロは1961年に設立し、中国電気機器大手のTCLエレクトロニクス、三菱電機などを主要取引先とする。リョーサンは1953年設立で、三菱電機などを主な取引先とするが、もともと独立色が濃い。2023年3月期の連結売上高は菱洋エレクトロが1299億円、リョーサンが3256億円。