ミネベアミツミは、日立製作所傘下で電力の制御などに使われるパワー半導体を開発・製造する日立パワーデバイス(茨城県日立市)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。併せて、日立グループのパワー半導体に関する海外販売事業も取得する。

従来のチップ製造に加え、パッケージ・モジュールの後工程技術と生産能力を新たに獲得することで、パワー半導体を開発から一貫生産できる垂直統合型のビジネス展開が可能になるとしている。取得価額は非公表。取得予定日は未確定。

パワー半導体はEV(電気自動車)にとどまらず、GX(グリーントランスフォーメーション)、風力・太陽光などの再生可能エネルギー、電力・パワーグリッド(送配電網)、データセンター、重粒子線治療などの医療・ヘルスケアといったさまざまな分野で需要が広がっている。

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