トヨタ紡織は28日、輸送機器用内装材の製造と販売を手がけるTBカワシマ(滋賀県愛荘町。売上高106億円、営業利益4億9200万円、純資産24億2000万円)を、第三者割当増資で同業の独AUNDE Achter & Ebels GmbH(ノルトライン・ヴェストファーレン州メンヒェングラートバッハ)に譲渡すると発表した。
TBカワシマが実施する200万株の第三者割当増資をAUNDEが引き受ける。その結果、トヨタ紡織の持ち株比率は現在の99.99%から20%となり、TBカワシマは持分法適用関連会社となる予定。併せてTBカワシマの子会社である米TB Kawashima USA, Inc.と中国の川島織物(上海)有限公司もトヨタ紡績の連結子会社(孫会社)から外れる。
譲渡予定日は2024年中で、関係各国の競争法当局によるクリアランスの取得後となる。増資価額は非公表。AUNDEは欧米の自動車メーカーとの取引があり、TBカワシマとはインド合弁事業で協業関係にある。