日本特殊陶業は、東芝傘下でファインセラミックスや金属材料・部品を製造する東芝マテリアル(横浜市。売上高345億円、営業利益54億8000万円、純資産49億1000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。
日本特殊陶業はエンジンを動かす重要部品である点火プラグや、エンジンの振動・排気を検知するセンサーなどの内燃機関部品を主力とする。自動車の電動化や脱炭素化を踏まえ、電気自動車(EV)、環境・エネルギー関連など非内燃機関領域での新規事業の創出に注力しており、今回の東芝マテリアルの買収もその一環。
東芝マテリアルは2003年に東芝から分社独立して設立した。EVの軸受に使われる窒化ケイ素ボールや、電力制御用パワー半導体の窒化ケイ素放熱基板などに強みを持つ。