BE:FIRSTに改めて問う、「世界」とは?「7人で変わらずにいれば届くと信じています」
BE:FIRST

BE:FIRSTのライブドキュメンタリー映画『BE:the ONE -MEANT TO BE-』が全国上映公開中だ。
デビューから約2年4カ月で東京ドーム公演を成功させたBE:FIRST。

本作は、そんな彼らの公演1日目と映画でしか観られないスぺシャルインタビューと共に記録した作品となる。
本記事では公開記念舞台挨拶直後のメンバーにインタビュー。
東京ドーム公演を経て、改めてこれまでの道のり、メンバーの絆、そしてBE:FIRSTが目指す「世界」について聞いた。



大切な公演をファンと共に

――1回目の舞台挨拶が終わられたところ、ということで、BESTYのみなさんの反応を実際に見られていかがですか?



LEO 嬉しいな、という気持ちが大きいですね。劇場が埋まっていることもそうですし、みなさんが映画の続きのライブ感で楽しんでくださっていて。あといつもBESTYのみなさんは温かいです。
ただ、拍手が起こるコメントと起こらないコメントってこんなに差があるんだ、と思いました。僕のジャイアンツの話では一切拍手が起こらず……(笑)。



RYOKI BE:FIRSTで舞台挨拶ってなかなか経験することがないですし、僕たちの公演をライブドキュメンタリー映画として上映してもらえること自体がありがたいことだな、と思います。なかなかアーティストではないことだと思いますし、あったとしても、いろいろ重ならないと実現できないことだと思うので。
ライブのことは、来てくださった方は覚えてくれていると思うんですけど、劇場で鮮明にそのときのことを思い出してもらったり、新しい発見をしていただいて、当日では観ていなかった部分も改めて観てもらえたら嬉しいです。



東京ドームの道のりの中で節目を迎えた

BE:FIRSTに改めて問う、「世界」とは?「7人で変わらずにいれば届くと信じています」

――東京ドームという大きなターニングポイントを迎えられたわけですが、デビューから東京ドームまでの道のりを振り返って印象に残っているのはどういったことでしょうか。たくさんあると思うんですが……。



SHUNTO うーん、なんだろう……。



SOTA 初乾杯とかじゃない?



LEO あー、したね。



RYOKI デビューから東京ドーム公演までの間に20歳になってるからね。



SHUNTO 確かに。大きな節目ですね。



――20歳を迎えて、何か気持ちの面で変わった部分はありますか?



SHUNTO 変わるのかな、とは思っていたんですけど、大してそんなに変わりはないですね。今まで通りの気持ちで。



RYUHEI  年齢の話で言ったら、最近18歳になりまして。



――成人ですね!



RYUHEI 僕はめちゃくちゃ心境に変化がありましたね。大人になった気持ちになりました。



LEO できることが増えたしね。



RYUHEI これが大人なんだな、っていう。18歳ってなんだか節目ですよね。



SOTA できる仕事が増えたりね。



LEO そうだね、深夜までみんなで一緒に。



RYUHEI そうなんですよ。22時以降の仕事ができるようになりましたし。この間、JUNONと22時以降までラジオの収録をしたんですけど、新鮮な気持ちになりました。
18歳になってみんなにようやく認めてもらえたところもあると思います(笑)。



こんなに楽しく届けられる音楽はない

――作品の中でも、「東京ドームはひとつの通過点」というコメントがありました。目指すところは世界だと思うのですが、みなさんが考える「世界」の定義を教えてください。



SOTA 単純に海外でライブをしたら世界進出、というのも間違っていないと思うんですけど、日本に持ち帰ってきたときに、自分の国の音楽シーンが動くことが最終的に「世界に行く」ということだと思うんですよね。
僕らが世界に行きたい、というよりは、日本語や、日本の文化を大事にしてるし、帰ってきたときに、日本の音楽カルチャーが上書きされるようなものでありたいんです。そういう気持ちで「いってきます」と言うほうが、絶対に応援のしがいがあるんじゃないかな、と。そういったものをしっかりと背負っていくことは意識しています。



――日本の音楽というものを背負って。



SOTA 本当に何をしに行くか、だと思うんですよね。世界進出は人それぞれだと思うんですけど、僕たちは日本を代表して行って、日本の音楽、価値観を底上げできるような活動をしていきたいな、と思っています。



――BE:FIRSTだからこそできること、ということだと思うんですが、現在の「BE:FIRSTらしさ」というのはどういとうころだと自覚されていますか?



JUNON 難しいですけど……仲が良いところですね。それがパフォーマンスやライブに現れると思うので。「仲が良い」ということが一番、失ってはいけないものだと思います。



SOTA グループで考えると、本当にやりたいことをやっているし、やらせてもらっていると思います。だから、ステージ上で誰よりも、どのグループよりも楽しんでいる自信があります。



――世界進出という点で、今、課題として感じてるところがどういったところですか?



SOTA 音楽的なところで言ったらいっぱいありますね。技術的なこともありますけど。
でも、BE:FIRSTを変わらないままやっていけば多分届くと思うし、本当に時間の問題だな、って人生で初めて感じています。こんなに楽しく届けられる音楽はない、という自信があるんです。



――これまでで一番大きく感じた壁みたいなものはありますか?



SOTA 言い方は難しいですけど、音楽だけで見ていない方は多いし、音楽だけでは通用しないような場面にもたくさんぶつかってきました。

でも、それでも負けちゃいけない、という気持ちと、「じゃあどうしようか」という工夫がこれからの課題ではあるかなと思います。
やっぱり一番は本当に僕らが自由に楽しんでいることが大事ですし、その魅力を失ってしまうとBE:FIRSTの意味がない。最初に社長が掲げた「音楽ファースト」というところはずっと大切にしていきたいと思います。



7人で集まってると絶対にみんな笑ってる

BE:FIRSTに改めて問う、「世界」とは?「7人で変わらずにいれば届くと信じています」

――仲が良い、という話がありましたが、改めて、BE:FIRSTのメンバーといて楽しいと感じる瞬間ってどういったときですか? 



LEO みんながどう思っているかは分からないですけど、僕はBE:FIRSTでつまらないと思うことはないですね。



RYOKI めっちゃおもしろいです。やっぱりメンバーといられることが喜びです!



LEO 楽しいよな!(笑)



――BE:FIRSTにいてよかったな、と思う瞬間は?



MANATO 僕はメンバーといるときよりもひとりでいるときのほうがそう思いますね。



――ひとりでいるときのほうがより実感する?



MANATO 例えば、7人での仕事が終わって、家に帰っているときも幸福度高いな、って。



RYOKI いいこと言うなあ。



LEO 失ってから大切なものに気付くパターン!



MANATO もうちょっと長くいたかったな、って思います。



LEO 毎日思う?



MANATO 思う。



一同 おお~!



SOTA で、実際は家では何やってるんですか?



MANATO 家で? すぐ寝てます! 明日のためにすぐ寝ます!(笑)



――寂しくなってメンバーにLINEをしちゃうようなことはないんですか?



MANATO それはないですね



LEO 僕もマジでないです。



RYOKI あなた一番あるでしょ。



LEO 僕はあったんですけど、もうないですね。

わかってるんですよ、既読無視されるの。
最近だと、JUNONがフィギュアの写真を「これかっこよくない?」って送ってきたから「うん、かっこいいね」って返信したんですけど、それに対しては何も返ってこないですね。



RYOKI 自分から話しかけたのに!



LEO 来たから返したのに、無視されたんですよね。ちょっとねー。



JUNON 伝えるだけ伝えたんで満足しました(笑)。



LEO 僕だけ一方通行なんですよ。



――LEOさんが一番寂しがりやと言うか、あまえんぼう的な……?



LEO いやいや、僕が一番頼られ頭(ガシラ)ですね。



RYOKI 頼られ……ガシラ?(笑)



LEO あんまり甘えてないよね? どちらかというと背負ってる的な。



一同 ……。



LEO え、甘えてないよね!?



SOTA いやでも甘えてるよ。一回みんなが笑っちゃうとさ、ずっとやるじゃん。



SHUNTO お笑い的な甘えなの?(笑)



LEO それは君たちがアンコールするからでしょ? 新しいもの生み出してるじゃん。

でもみんなが「LEOくん、あれ、あれ」って言うから、それに応えるだけであって。



RYUHEI  そこから新しく派生すれば? その場で。



LEO なるほど、それが甘えてたんだ。じゃあ、甘えでした!(笑)



SHUNTO 基本こんな感じなので、仕事とかで疲れて気分が落ちているときも7人で集まってると絶対にみんな笑ってるんです。そういうところで悩みが1回忘れられるのはいいことだなと思いますね。



LEO ……。



RYUHEI またエモくなっちゃった。



それぞれの映画館の楽しみ方

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――今回、BESTYのみなさんがたくさん映画館にいらっしゃると思うんですけど、BE:FIRSTのみなさんなりの映画館での楽しみ方を教えてください。



RYOKI 1回劇場に入ると、世界が変わると思うんですよ。チケットを購入するという時点でわくわくが止まらない。上映前の「あれ、あと何分で始まるんだろう」「15時50分開始って書いてあるのに、もう15時50分なのに、まだCMやってる!」



LEO 予告ね、予告。



RYOKI いつ暗転するんだ。いつブーッとブザーが鳴るんだ、いつ映画泥棒は流れ出すんだ!と思いますよね。あの時間がいっちばん楽しい。



一同 笑



LEO たぶんだけど、もぎりの人に聞いたら予告が何分か教えてくれる。
あれって作品ごとに違うんだよ。



RYOKI  そうなんだ?



MANATO ネタバレしないで。



SHUNTO それを楽しみに映画館見にいってるんだから。



RYUHEI 今日は何分もあるんだろう、って。



RYOKI 「今日、8分もある!」



LEO なに観に行ってんだよ!



RYOKI でも、映画館ってなかなか普段は味わえない体験ができるじゃないですか。
4DXだったりがまた追加されるように、技術の進歩もある上で僕たちのライブがいろんな刺激込みで、+αされた楽しみ方ができると思うから、そこにたどり着くまでのわくわくする時間は楽しんでもらえたらなと思います。



RYUHEI 僕はポップコーンが好きで、塩とキャラメルのミックスをいつも頼むんですけど。ちっちゃいと、始まる前に食べきっちゃうんですよね。



LEO Mサイズだとね。



RYUHEI でもでかいと残しちゃうし。



LEO MサイズとLサイズしかないんだよね、ハーフ&ハーフって。



RYUHEI で、喉乾いちゃうんですよね。Lサイズの飲み物じゃ足りないから2つ買っちゃうんです。



LEO でも飲み過ぎるとトイレ行きたくなっちゃう。



RYUHEI そうそう。それが映画館の楽しいところ、駆け引き。



LEO ……ごめん、映画館で働いたけど2人とも楽しみ方があんまりなんか嬉しくない!(笑)
映画を楽しみに来てほしいのよ。駆け引きじゃないのよ! 駆け引きは映画の中でやってるから。



RYUHEI 違うんだ?
僕は4DXが好きですね。荷物とかも揺れちゃうぐらい、結構がっつり揺れるじゃないですか。戦闘ものの作品だったりすると、矢が飛んできたときに衝撃があったりして。それも好きです。



MANATO キングダムね。



SHUNTO 矢が飛んでくるのはキングダムだわ。



RYUHEI そう、「キングダム」の大将軍の帰還が……



LEO いや、なんで違う映画の話をしてるの!(笑)



――キングダムはまた別の機会に語っていただいて……(笑)。
最後に、今回の映画でみなさんが伝えたいメッセージを教えていただけますか。



JUNON 今回、僕たちが自分たちのドームまでの軌跡をたどるような映画になっています。ここまでの自分たちを見てもらいつつ、自分たちがどういうアーティストなのかを知ってもらって、これから先、どうやって進んでいくのか想像しながら楽しんでもらえたら嬉しいですし、これからも応援してくれたら嬉しいなと思います。



――ありがとうございました!




『BE:the ONE -MEANT TO BE-』全国で上映中! https://befirst-themovie.jp/



取材・文/ふくだりょうこ



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