
日本でもブームを巻き起こした『梨泰院クラス』の世界初となるミュージカル化が決定。2025年6月に東京・東京建物 Brillia Hall(豊島区立芸術文化劇場)で上演後、7月からツアー公演が開催される。
原作は、2016年から2020年までカカオウェブトゥーン(旧ダウムウェブトゥーン)で連載された、チョ・グァンジンによる韓国の同名ウェブ漫画。今の時代を生きる若者たちを描いた物語で、ウェブトゥーンを原作としたドラマも日韓で高い人気を博した。
ミュージカル版では、主人公のパク・セロイ役を小瀧望が務める。共演には、チョ・イソ役を和希そらとsara、オ・スア役を梅澤美波と川口ゆりながWキャストで演じるほか、チャン・グンス役で新原泰佑、マ・ヒョニ役で土井ケイト、チェ・スングォンで吉田広大、チャン・グンウォン役で秋沢健太朗、パク・ソンヨル役で浅野雅博、チャン・デヒ役で佐戸井けん太が出演する。
脚本は、『四月は君の嘘』をはじめとした演劇のみならず、映画『かぐや姫の物語』(共同脚本)、『銀河鉄道の父』など映像でも活躍する坂口理子、歌詞と構成は、『ダーウィン・ヤング 悪の起源』などヒット作を多数手がけたイ・ヒジュン、音楽は、ニューヨークを拠点に活動し、リチャード・ロジャース賞を受賞、2023年にはミュージカル『K-POP』でアジア系女性として初めてトニー賞オリジナル楽曲賞にノミネートされた韓国系アメリカ人のヘレン・パーク、そして演出は、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した小山ゆうなが担う。
また、物語の舞台となる梨泰院で撮影されたビジュアルで、小瀧は自身の髪の毛をカットし、主人公の特徴的なヘアスタイルを再現。多国籍な飲食店やクラブが立ち並ぶ夜の街の雑踏の中での撮影や、朝の澄んだ空気の中で街を一望しながらの撮影など、セロイが暮らす空気を感じながらミュージカル版『梨泰院クラス』の世界が表現されている。

ミュージカル『梨泰院クラス』サブビジュアル
そして、梨泰院の最もにぎやかな繁華街に位置し、グァンジンが経営する飲食店「クルバム」では、グァンジンと小瀧の初対面が実現。はじめはやや緊張の面持ちを見せつつも、徐々に打ち解けお互いへのリスペクトを感じられるなごやかな会話を楽しみ、舞台の成功を誓い、固い握手を交わした。

左から)小瀧望、チョ・グァンジン
■小瀧望 コメント
世界的作品ですので、最初にオファーをいただいた時は「こんな大役を僕に……冗談かな?」と思いましたが、正式にお話を伺って「僕で良ければ、ぜひやらせてください!」と引き受けさせていただきました。
セロイはヘアスタイルが特徴的ですが、実際に“セロイヘア”になってソウルで撮影してみると知らない自分に出逢えたようで、意外としっくりきました。
イソやスアとの関係や、復讐を果たしていきながらも愛を見つけたり、本当にハラハラドキドキする物語です。
舞台という限られた空間の中で1シーン1シーンを丁寧に演じて、「もう1回観たい」と思っていただけるような作品を作っていきたいです。
■チョ・グァンジン コメント
舞台化の話を聞いて、とても嬉しかったです。ドラマに次いでミュージカルになることは初めての経験ですので、本当に嬉しく思います。
小瀧さんは韓国でも有名でたくさんのファンがいますので、私ももともと存じ上げていました。とてもハンサムな方なのでキャラクターが合うかなと心配でしたが(笑)、実際にお会いして男らしさを感じ、「大丈夫!」と確信しました。パク・セロイは真面目な正義感だけの人物ではなく、逆境の中でしなやかさ・柔らかさを持っている人物です。いろんな顔を持つセロイを小瀧さんの解釈で演じていただき、彼に新たな価値観と魅力を与えていただければと思います。日本で拝見出来ることを楽しみにしています!
【ストーリー】
高校生のパク・セロイ(小瀧望)は、父(浅野雅博)の仕事の都合で引っ越した転入先で、クラスメイトのチャン・グンウォン(秋沢健太朗)が傍若無人にふるまいヒドイいじめを行っている様を見かける。校内の誰もが見て見ぬふりをするが、セロイは彼を許せずに思わず殴ってしまう。
――出所から7年後、働いて資金を貯めたセロイは梨泰院で飲食店を開いていた。
父の復讐を誓うセロイは、彼に興味を持ち追いかけてきた天才でソシオパスなイソ(和希そら/sara)、セロイによって人生を救われたヒョニ(土井ケイト)とスングォン(吉田広大)、イソに想いを寄せるグンウォンの弟グンス(新原泰佑)ら仲間たちと共に、梨泰院の街で成功を目指して駆け上がっていく――。
<公演情報>
ミュージカル『梨泰院クラス』
原作:チョ・グァンジン『梨泰院クラス』(KAKAO WEBTOON Studio)
脚本:坂口理子
歌詞・構成:イ・ヒジュン
音楽:ヘレン・パーク
演出:小山ゆうな
【キャスト】
パク・セロイ:小瀧望
チョ・イソ(Wキャスト):和希そら/sara
オ・スア(Wキャスト):梅澤美波/川口ゆりな
チャン・グンス:新原泰佑
マ・ヒョニ:土井ケイト
チェ・スングォン:吉田広大
チャン・グンウォン:秋沢健太朗
パク・ソンヨル:浅野雅博
チャン・デヒ:佐戸井けん太
2025年6月 東京・東京建物 Brillia Hall(豊島区立芸術文化劇場)で上演
※2025年7月~ツアー公演予定
公式サイト:
https://www.tohostage.com/itaewonclass/