劇団四季、最新オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』明日開幕
劇団四季 最新ミュージカル『ゴースト&レディ』

劇団四季の最新オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』が、いよいよ明日、5月6日(月・休)に東京・竹芝のJR東日本四季劇場[秋]で開幕する。



創立以来劇団を牽引してきた浅利慶太の勇退から10年。

新体制の下で、海外の大型新作ミュージカルを上演する傍ら、ファミリー向けと一般向け、ふたつのジャンルのオリジナルミュージカル創作にも力を入れてきた四季が、2022年初演の『バケモノの子』に続く一般向け作品として発表するのが、この『ゴースト&レディ』だ。



原作は藤田和日郎の人気コミック「黒博物館 ゴーストアンドレディ」。のちにクリミア戦争で傷病兵の看護や待遇改善に奔走するフローレンス・ナイチンゲール(フロー)と、生前は決闘士として生き、今はロンドンのドルーリー・レーン劇場に棲むシアター・ゴーストのグレイが出会い、共に戦場に赴いて不思議な絆を育んでいくという物語で、『ノートルダムの鐘』の演出で高い評価を受けたスコット・シュワルツが、四季のオリジナルミュージカルに初挑戦する。クリエイティブ・スタッフはほかに、脚本・歌詞の高橋知伽江、作曲・編曲の富貴晴美ら、『バケモノの子』に続いての参加となる顔ぶれに加え、今回は、振付に『ノートルダムの鐘』も手がけたチェイス・ブロック、イリュージョンを『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのクリス・フィッシャー、装置は劇団四季出身で国内外で活躍する松井るみ、衣裳は数々の四季の作品に携わってきたレッラ・ディアッツが担当。海外と日本のクリエイティブチームが総力を結集して作り上げた舞台に、大いに期待が高まる。



『ゴースト&レディ』プロモーションVTR



現時点での出演候補者はWキャストで、フロー役に谷原志音と真瀬はるか、グレイに金本泰潤と萩原隆匡、フローの前に立ちはだかるジョン・ホール軍医長官に瀧山久志と野中万寿夫、ホールにとり憑き、フローの命を狙うゴースト、デオン・ド・ボーモンに岡村美南と宮田愛が決まっている。



劇団四季、最新オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』明日開幕

『ゴースト&レディ』稽古場取材会より(撮影:平野祥恵)

開幕を1ヶ月後に控えた4月3日には、横浜市あざみ野の四季芸術センターで稽古場取材会が開かれ、フローを先頭にした看護団の女性たちが、強い意志を胸にトルコのスクタリ陸軍野戦病院に向かうナンバー「走る雲を追いかけて」や、グレイが生前に出会ったある女優との出来事を回想する賑やかなナンバー「裏切りの人生」など、数場面が披露されたが、登場人物たちの心情に寄り添う音楽や、その思いを特徴のある振付で表現したダンスなどが印象に残った。



舞台では装置や衣裳はもちろん、効果的な照明や映像、イリュージョンも加わり、信念に生きるひとりの女性とゴーストの不思議な物語をさらにドラマチックに盛り上げるだろう。



JR東日本四季劇場[秋]での公演は11月11日(月)に千秋楽を迎える予定だ。



文:原田順子



<公演情報>
劇団四季オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』



原作:藤田和日郎「黒博物館 ゴーストアンドレディ」(講談社「モーニング」)
脚本・歌詞:高橋知伽江
演出:スコット・シュワルツ
作曲・編曲:富貴晴美
振付:チェイス・ブロック
イリュージョン:クリス・フィッシャー



出演候補(東京公演)
フロー(フローレンス・ナイチンゲール):谷原志音 / 真瀬はるか
グレイ:金本泰潤 / 萩原隆匡
ジョン・ホール軍医長官:瀧山久志 / 野中万寿夫
デオン・ド・ボーモン:岡村美南 / 宮田愛
アレックス・モートン:ペ・ジェヨン / 寺元健一郎
エイミー:木村奏絵 / 町島智子
ウィリアム・ラッセル:内田圭 / 長尾哲平
ボブ(ロバート・ロビンソン):菱山亮祐 / 平田了祐



2024年5月6日(月・休)~11月11日(月)
会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]



チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2448185(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2448185&afid=P66)