映画のプロが今月、最も見たい映画は『悪は存在しない』『アイアンクロー』【月イチ!“ぴあテン”ランキング】

評論家、ライター、編集者など映画のプロが、最も期待している、見たい映画を投票で決定する「月イチ!“ぴあテン”ランキング」「これからみたい」映画ベストテンが発表になり、『悪は存在しない』と『アイアンクロー』が同点で1位となった。



本ランキングは、26人の選者が2024年4月に公開予定の映画の中から「これからみたい」作品を投票して決定したもの。



4月は、『悪は存在しない』と『アイアンクロー』が25pt獲得で同点1位に。しかも奇しくも1位に4人が投票、2位と3位にはひとりずつという得票内訳まで同じという結果になった。



米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督の最新作が『悪は存在しない』。「ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しており、さらなる深化を確かめたい」(平辻哲也)と、再び世界的な賞を獲得したことへの期待が寄せられた。





また『アイアンクロー』は、“鉄の爪”として知られた米国のプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック一家の悲劇を描いたドラマ。「格闘技を舞台にして父子の葛藤というテーマなら、良い映画にならないはずはない」(佐々木俊尚)、「あのディズニーボーイ、ザック・エフロンが筋肉ムキムキマンに変身」(渡辺祥子)など、テーマやキャストに特に注目が集まっている。





続く3位には23ptで『異人たち』がランクイン。山田太一の小説『異人たちの夏』を『さざなみ』などの英国人監督アンドリュー・ヘイが再映画化した作品。「イギリス映画は元々、“怒れる若者”フリーシネマの時代から文学ときわめて親和性が高い。アンドリュー・ヘイと山田太一とは興味深い組み合わせ」(高崎俊夫)といった声が寄せられた。





そのほか、元妻の視点からエルヴィス・プレスリーを描いた『プリシラ』や『オーメン:ザ・ファースト』、『パスト ライブス/再会』などもランクインした。



選者26人の投票作品とコメントはぴあアプリ/WEBに掲載中。

2024年4月公開の「これからみたい」映画ベストテン

1位『悪は存在しない』4月26日(金) 公開 25pt
1位『アイアンクロー』4月5日(金) 公開 25pt
3位『異人たち』4月19日(金) 公開 23pt
4位『プリシラ』4月12日(金) 公開 22pt
5位『青春』4月20日(土) 公開 15pt
6位『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』4月26日(金) 公開 14pt
6位『マンティコア 怪物』4月19日(金) 公開 14pt
8位『オーメン:ザ・ファースト』4月5日(金) 公開 13pt
8位『パスト ライブス/再会』4月5日(金) 公開 13pt
10位『システム・クラッシャー』4月27日(土) 公開 10pt



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