映画『哀れなるものたち』より本編映像を独占公開 エマ・ストーンが主人公の“知性の目覚め”を体現
『哀れなるものたち』 (C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

1月26日(金) より公開される映画『哀れなるものたち』より、本編映像が公開された。



本作は、『女王陛下のお気に入り』以来となるヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンのタッグで贈る作品で、第80回ヴェネチア国際映画祭では〈金獅子賞〉を受賞。

さらにアカデミー賞の前哨戦として注目される第81回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)と主演女優賞(エマ・ストーン)の2部門で受賞を果たしており、アカデミー賞最有力候補作品としての期待が高まる。



公開されたのは、読書に没頭するベラ(エマ・ストーン)が、彼女の関心を引こうとけしかけるダンカン(マーク・ラファロ)を尻目に、知性に目覚めていく様子を映し出した本編映像。〈生まれたての女性〉として何も知らない状態で蘇り、「世界を自分の目で見たい」という強い欲望に駆られ、色男で放蕩者のダンカンの誘いに乗り旅に出たベラ。それまでは純粋無垢な子ども同然のフィルターで世界を捉えていたベラだが、旅の途中、船上にて年配の淑女マーサ(ハンナ・シグラ)と彼女の連れの若い男性ハリー(ジェロッド・カーマイケル)と出会ったことにより知性に目覚めていく。そんな彼女の自立への力強い足取りを感じることができるシーンとなっている。



マーサ、ハリーと並び、船のデッキで椅子に身を預けながら本を広げるベラは、本の内容についてダンカンらに「2人の議論の内容が頭と心を刺激する。

の光明のように」と目覚め始めた知性を感じさせる、詩的な比喩表現を口にし始める。そのまま本に視線を落とすベラに対し、ダンカンは彼女の顔を覗き込み「近頃、本を読んでばかり。愛らしい喋り方が失われていく」と自分への関心の薄さが如実に表れているベラの態度を嘆くかのように話しかける。するとベラは「成長しているからよ。誰でもそう」と自身の変化を当然のものとして返答する。



ベラの話が船上で出会ったマーサとハリーに及ぶと、ダンカンは苛立ちを見せ彼女を連れて移動しようとけしかけるが、ベラはそんなダンカンを意に介さずに「太陽の邪魔よ」とあしらい再び視線を本に戻す。

ベラが見せた態度に唖然としたダンカンは、彼女の手元から本をもぎ取り海へと投げ捨てるが、そのやり取りを見守っていたマーサは新たな本をベラに渡す。本を受け取ったベラは、ダンカンの稚拙な行動に呆れた様子でまた読書の世界に身を投じるのだった。



本映像には知性に目覚めていくベラを許容できない、哀れなダンカンの様子が描き出されている。そんなダンカンについてストーンは「私にとって、ダンカンは有害な男らしさを体現しています。抑圧的で、不安定で、男性支配者的なメンタリティを持っています」と説明する。一方、マーサについては「彼女は当時としてはエキセントリックな服装をした年配の女性で、とても自立しています。

ベラは瞬時に彼女に触発されます」と、純真無垢で自由奔放に生きるベラの人生で出会う、正反対の2人の登場人物について語った。



『哀れなるものたち』本編映像<知性の目覚め>



<作品情報>
『哀れなるものたち』



1月26日(金) 公開



公式サイト:
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