
機力には手応え十分の大塚康雅
いい形で発進した。大塚康雅(30)=東京・116期=は初日、前半2Rで6コースから2着を奪うと、後半6Rはインからゼロ台のトップSを決めて押し切り勝ち。
機力に関しても手応えは十分。湿気の影響もあって重さは感じるというが、「回ってから進んでいるし、行き足が良くて伸びも余裕がある」と直線系統には自信たっぷり。相棒61号機は低調機シリーズでは上位に位置づけされる好素性機とあって、楽しみは尽きない。
加えて、6回目の当地参戦の今節、ようやく水面特徴を手に入れつつあるのも見逃せない。「福岡は戸田や前走地の江戸川と違って、レース場の横幅が広い。だからまくるにしろ差すにしろ、一歩踏み込んでターンをしないと前に出ない。これが昔は分かっていなかったんですよ」
今年のSG戦線はクラシック、オールスターと、同じ東京支部の佐藤隆太郎が制覇。1期上の身近な先輩がSGを制したことは、これ以上ない刺激になっている。「やっぱり佐藤さんの活躍はやる気になります。佐藤さんとはレベルが違うけど、自分も今期こそはA級に戻れるように頑張りたい」。養成所を高勝率で卒業した佐藤と同様に、大塚も116期の在校勝率3位という好素材。