【ボートレース福岡(サマータイム)一般】植田太一「この体重で勝負する方法も見えてきた」遅まきながら大器が出世ロードへ

序盤を4戦3勝と好調に乗り切った植田太一


 完全に勢いに乗った。植田太一(36)=福岡・109期・A2=は2日目前半の2Rを5コースからまくり差しで白星を挙げると、後半8RはインからトップSを決めて押し切りピンピン奪取に成功。
初日から4戦3勝の荒稼ぎで、首位通過も見える位置で予選を折り返した。

 成績通りに機力も良好。「Sを放っても前に出るし、足は全体的に余裕がある。伸びはいい」。6月に住之江で待望のデビュー初Vを飾り、今期(5月~)はA1ペースと絶好調だが、この要因となっているのが伸び型の調整だという。「今までは回り足にこだわりすぎていたのかも。同じ握って攻めるにしても、伸び型で握った方が威力がある。考え方を変えたら結果も出だしました」

 養成所時代には7点勝率をマークし、旋回力に関しては同期の大上卓人や丸野一樹よりも上と賞されていた逸材。重度の腰痛で減量ができずに目立つ成績を残せずにいたが、自らの置かれた環境を受け入れることで新たな道が見えてきている。

 「この仕事を続けていく限り、腰痛は完治しない。でも、だいぶ腰痛との付き合い方が分かってきたし、この体重で勝負する方法も見えてきた。それが今期の走りにもつながっています」

 プライベートでは第2子が誕生したことも、大きな心の支えになっている。
「もっと稼がなきゃなっていう部分もありますね(笑)。しっかり仕事をして、無事にしっかり家に帰る。仕事に対しての意欲も以前とは違うかな」。目指すのは同じ重量級でもSG戦線に顔を出す海野康志郎。デビュー当初から将来を嘱望された逸材が、遅まきながら出世ロードを駆け上がる。

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