
準優を終えて、1着の大澤普司(左)と笑顔で引き揚げる太田和美(右)
歴代グランプリ覇者に名を連ねる太田和美(52)=大阪・69期・A1=が、さすがのさばきで優出切符を確保。2号艇で臨んだ準優10R、BSの次位接戦から2Mで冷静に抜け出した。
機力の余裕が冷静さを生んだ。BSでは、5号艇の嶋田貴支に内から迫られる展開。慌てて締め込んでも良さそうなものだったが、むしろ太田は真っすぐ走って回りしろをたっぷり確保。2Mは嶋田を先に回して角度良く差すと、一気に突き放した。「自分の方がエンジンに余裕があったんでね」。涼しい顔で振り返った。
児島ではこれまで6優出でVがゼロ。7回目の優出の今回、Vを挙げれば23場目のVで、全場制覇に王手がかかる(残るは江戸川)。優勝戦の枠番は「4」でチャンスは十分の位置。自慢の技量を最後の一番で再び発揮する。