【ボートレース福岡(サマータイム)一般】末永祐輝「白井さんが作ったいい流れに乗りたい」2年10カ月ぶりのVへ一発攻勢

兄弟子白井英治のSGVに刺激を受ける末永祐輝


 駆け引きが渦巻く準優を勝ち切った。準優11Rはピット離れで出る4号艇の江本真治、6号艇から前付けにでる北川潤二がいて進入から熱いバトルとなったが、3号艇の末永祐輝(37)=山口・101期・A1=は5コースを選択してまくり差しで快勝。
「自力で仕掛けられる3、5コースを狙っていた。松山(将吾)君が4カドに引くのが嫌だったけど、松山君が本番は2コースを主張したのも自分にはプラスでした」。まさに戦略勝ちでだった。

 もちろん作戦だけで勝った訳ではない。勝利をたぐり寄せるべく、プロペラ調整から手を打っていた。「予選までは出足、行き足系だったけど、準優から行き足、伸び系に叩き変えていました。Sしてから出ていくし、行き足や伸びはかなりいいですよ」。ポイントをまとめる予選と一発勝負の準優で機力の〝仕様〟を変えたことも、大きな勝因だったのは言うまでもない。

 伸び型の調整は何も準優を勝ち抜くだけのものではない。優勝戦まで見据えた上での深謀遠慮だ。「優勝戦はもっと伸びに寄せてみます。ダメでも伸びていた準優の足にはできるので冒険できる。
このエンジンは間違いなくいい」。今節の相棒74号機には全幅の信頼を置いており、優勝戦はさらに一段階上のレベルに引き上げるつもりだ。

 前検日の31日には兄弟子の白井英治がSGメモリアルを制覇。手土産なしに帰るつもりはない。「白井さんがいい流れを作ってくれた。おめでとうございますとともに、こっちもいい報告をしたい。F持ちだけど最後はSを踏み込みます」。白井が山口支部に吹かせた最高の追い風に乗って、2年10カ月ぶりのVをもぎ取ってみせる。(森 大輔)

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