
2着は寺崎、3着は南後位の三谷将太。南は優勝賞金3090万円を手にし、今年の賞金ランキングを7位にまで上げた。
4日間の総売上額は79億3490万9300円だった(目標75億円)。
■ヒーロー
寡黙な〝浪速の仕事人〟は、デビュー22年2カ月でようやくたどり着いた優勝にも感激を表すことはなかった。優勝の瞬間の感想を聞かれても「特にというか、レース内容のことを考えていました」と落ち着いた口調で返答した。
近畿は5車。福井と大阪で別線も考えられたが、寺崎の番手を回ることについては考えがあった。「おのおのやってきたこともあり、簡単に回れる場所ではないというのは分かり合った結果、この並びになった」と5車が並んだことを説明した。
「作戦通りだった。5車というのを生かして、(4番手の三谷)将太なり僕なりが何かできればと思ったが、ほとんど古性に任せることになった」と終BSから3角にかけて太田海也らを止めにいった古性優作を思いやった。「待てなかったので踏ませてもらった。踏み込んだときには捉えられるかなという感じでした」。
初のGⅡ優勝にも、まったくおごりはない。グランプリが射程圏内となったが、「賞金を気にしても、自分のできることや、やることは変わらない。しっかりミスの内容を次につなげたい」とベテランらしく話した。
ビッグ年長Vは神山雄一郎(栃木・61期、引退)の47歳(2015年)、松本整(京都・45期、引退)の45歳(04年)に次ぐ記録。初Vとなると南は最も遅咲きだ。「学校のときから弱くて周りに強い選手が多かった。いい環境で学ばせてもらうことが多くて今がある」。長い年月をかけて追いかけ、武田豊樹、山崎芳仁ら同期に追い付いた。それでも「そもそも脚がないので練習するしかない」と、これまで同様にゆっくりと上を目指す。(野口雅洋)
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