【ボートレース福岡(サマータイム)一般】川崎智幸「前回は藤丸さんにいい刺激をもらった」同期からもらった活力を武器に自らも1年5カ月ぶりのVへ

昨年4月以来のVに燃える川崎智幸


 難水面をさっそうと乗りこなした。準優11Rで絶好枠の川崎智幸(58)=岡山・60期・A2=は、インからゼロ台のトップSを踏み込んで外の攻めをシャットアウト。
福岡の水面は快晴で南風1メートルという絶好のコンディションながら、1Mに流れる那珂川流域の春日市、大野城市、太宰府市辺りがゲリラ豪雨に見舞われ、下流のレース場周辺も水量が増量。かなりうねる水面に手を焼く選手がほとんどだったが、枠の利にベテランの経験値も生かして人気に応えてみせた。

 機力にも手応えは十分。「伸びは普通ぐらいだよ」と他を圧倒するパワーとまではいかないが、「出足や回り足には二重丸を付けられる」と生命線の出足系統には満足の表情を浮かべる。今節は低調機シリーズで飛び抜けたパワーの選手は不在だけに、十分に優勝を狙えるレベルにはある。

 岡山のトップレーサーだった川崎ももうすぐ還暦を迎えようとしているが、今期(5月~)はA1復帰も狙えるほどでまだまだ元気いっぱい。その根底には何よりも深い〝ボート愛〟がある。「単純にボートに乗ることが好きやし、レースをするのが楽しい。若い時みたいなターンはできないし、だんだんポンコツになってきているけどね(笑)。でもその加齢を受け入れて自分の中で消化して、違う部分で補って元の自分に近づける。それをレースで試して結果が出れば楽しいからね」

 当地は3月の一般戦以来の参戦だが、このシリーズでは同期が素晴らしいレースで活力を与えてくれた。「藤丸(光一)さんが3コースからまくって優勝してね。
『握ってくるわ』ってレースに行って、若い子相手に本当にまくって勝ってくるんだもん。かっこよかった。いい刺激を受けたし、自分も久しぶりに優勝したいね」。長年苦楽をともにしてきた同期からもらった明日への活力。同じ福岡で今度は自らが〝最高の楽しみ〟である勝利の美酒を味わう。(森 大輔)

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