
【記者コラム・森大輔の勝ち組の法則】
現在の低出力型エンジンはその名の通り馬力が落ちたことで、機力を構成する要素(エンジン本体、プロペラ、ボート)に占める比率が低下。その代わりに比率が上がったのがボートで、この良しあしは低出力型エンジン導入以前と比べられないほどに重要度が増しています。
実際に前節のGⅢ企業杯も、優勝した田頭実のボートは二重丸が付く良艇。良機シリーズで田頭が手にしたエンジンの素性はCランクの中堅機ながら、機力が仕上がった要因にこの良艇があったのは言うまでもありません。もしかすると良機を引く以上に良艇を引くことがVへの近道なのかもしれません。

しかも今節は良機が少ない低調機シリーズとあって、ボートの重要度が上がるのは当然のこと。低調機シリーズで良艇を手にしたなら、素性がイマイチのエンジンでも軽快な動きをすることが多いからです。数少ない好素性機とのセットなら、大きな威力を発揮するのは言うまでもありません。
この表に名前が挙がるメンバーはもちろん全員に注目ですが、中でも今節でエンジン素性がBランク以上の好素性機とのセットなのは芝田浩治、桑島和宏、中村栄治の3人。特に中村は数少ないAランクの良機とのセットとあって、節間を通して追いかけたい存在です。