その浮気、トラウマ級? ナタリー・ポートマンもビヨンセもジェニファー・アニストンも… “サレ妻”セレブたちの不倫サバイブ・ストーリー

美貌と才能に恵まれたセレブだって、私生活ではパートナーに不倫され、枕を涙で濡らす日もある……。ダンサーの夫の浮気が明らかになったナタリー・ポートマンをはじめ、不倫をサレた妻たちの、映画よりドラマティックな実話の数々を紹介する。

ナタリー・ポートマン

その浮気、トラウマ級? ナタリー・ポートマンもビヨンセもジェニファー・アニストンも… “サレ妻”セレブたちの不倫サバイブ・ストーリー

REX/アフロ

ナタリーの夫であるベンジャミン・ミルピエは、6月に雑誌とゴシップサイトに環境問題活動家カミーユ・エチエンヌとの浮気をすっぱ抜かれた。浮気を決定づけるシーンこそ撮られていないが、ナタリー・ポートマン側が「ピープル」誌に「夫の浮気は短期間で終わった。家族関係を修復している最中」という声明を発表。夫の浮気に気がついたのは3月で、以来、関係修復に努めてきたという。

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しかし、パパラッチされたのは5月下旬なので、彼の浮気は終わっていなかったことになる。声明が掲載された「ピープル」誌の発売日には、パリの公園で深刻な表情で話し込むナタリーとベンジャミンの姿がゴシップサイトに掲載された。その後、結婚11周年を迎えた8月4日、仕事でオーストラリアを訪れたナタリーの左手薬指から結婚指輪が消えており、「US」誌は夫妻の別居を確認したとの記事を掲載した。

『ブラック・スワン』(2010)の撮影中に主演女優と振付師として出会ったナタリーとベンジャミン。当時、結婚前提の恋人がいたベンジャミンと深い仲になったナタリーだけに、夫の浮気癖は承知していたと思うが、彼の映画界進出(『Carmen』で映画監督デビュー)を後押しした自分を裏切るとは、考えもしなかったか? 失意のナタリーが今、心を砕いているのは、ふたりの子供のプライバシーを守ることだけかもしれない。

ジェニファー・アニストン

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Shutterstock/アフロ

マネージャー同士が友人だったジェニファー・アニストンとブラッド・ピットは、1998年に交際を始め、2000年にゴールイン。ジェンは大衆やメディアからの「赤ちゃんはいつ?」というプレッシャーと戦いながら、人気ドラマ『フレンズ』への出演を続行。最終シーズンを終えた2004年、ついに家族を作る準備が整ったかに見えたが……好事魔多し?

『Mr. & Mrs.スミス』(2005)の撮影中にブラッドがアンジェリーナ・ジョリーと不倫関係になっていたのだ。2005年1月には別居を公表し、9月に離婚が成立した。離婚係争中だった6月には、「W」誌のグラビアでブラッドとアンジーが夫婦を演じ話題に。離婚後の9月に行われたインタビューでジェンは、「孤独で精神的に混乱し、動揺している」と激白した。

しかし、本当のトラウマは2006年にアンジーがブラッドの子供を妊娠したことだろう。生まれた娘シャイロを見守る家族写真は世界中のメディアを飾り、ジェンの孤独は深まっていく。そんな彼女に再び人生を取り戻させたのは、離婚後に交際した俳優ヴィンス・ヴォーンだった。

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その後も歌手のジョン・メイヤーなどと交際したが、次々に破局。恋しては別れるを繰り返したのは、ブラッドとの辛い別れが影響したのかもしれない。2015年に俳優で映画監督のジャスティン・セローと再婚するも、婚姻関係は3年も続かず2018年に離婚。現在はシングルだ。もう愛は信じない?

エミリー・ラタコウスキー

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2018年のバレンタインデーに初めて2ショットをパパラッチされ、その2週間後に映画プロデューサーのセバスチャン・ベア=マクラードと結婚したエミリー・ラタコウスキー。結婚3年目には長男シルヴェスターが誕生した。

彼女のインスタには幸せそうな家族写真がアップされていたが、2022年7月に別居を公表し、2ヶ月後には離婚を申請。その後に受けたインタビューによると、長男を妊娠していた時期から結婚生活に疑問を抱いていており、幸せではないと感じていたとのこと。

シングルに戻った現在は「喜怒哀楽を感じられるのは私が大丈夫な証拠」と、ピート・デヴィッドソンやハリー・スタイルズとの気楽なデートをエンジョイ中。一方、彼女に捨てられた元夫マッコードは今年の3月に複数の女性からセクハラ疑惑で訴えられた。インスタグラムで目をつけた若い女性を「映画に出してやる」と誘い出し、グルーミングしていたことが発覚したのだ。

別居後にエミリーが夫をTwitterで「リトル・ビッチ」と呼んでいたため、浮気説が浮上していたが、実は連続浮気魔だったわけだ。最低!

エマ・トンプソン

1989年に結婚したエマ・トンプソンとケネス・ブラナーは、『ヘンリー五世』(1989)をはじめ多くの作品で共演し、イギリスのエンタメ界でゴールデンカップルと呼ばれ尊敬されていた。

しかし、演技派夫婦は結婚6年目にして破局。理由はケネスが監督と主演を務めた『フランケンシュタイン』(1994)撮影中に、ヘレナ・ボナム・カーターと不倫をしたため。当初は不倫の噂を無視していたエマだったが、動かぬ証拠を見つけて心が粉々に砕けたという。

2018年のインタビューで「ケネスに心をズタズタにされた」と語り、寝室で泣きまくった後に、偽の笑顔を貼り付けて生活していたとも激白した。『ラブ・アクチュアリー』(2003)では、夫が購入したネックレスが自分への贈り物ではないと知り、寝室で涙を流す女性を演じたエマだったが、あのシチュエーションは彼女の経験そのものだったという。

エマはケネスと破局後にうつ状態となり、「誰かに愛されるとか、生きる価値があるとは思えなくなっていた」という。そんな彼女を救ったのは、現在の夫グレッグ・ワイズ。

エマが脚本と主演を務めた『いつか晴れた日に』(1995)で共演し、交際に発展したグレッグが、壊れたエマのハートのかけらを一個ずつ拾い集め、元通りにしてくれたのだ。今年、結婚20年目を迎えた夫妻は、実子と養子に恵まれている。

エリザベス・ハーレイ

『幻の城/バイロンとシェリー』(1988)で共演し、ヒュー・グラントと恋に落ちたエリザベス・ハーレイは、 “ヒューの恋人”として知名度を上げた。しかし1995年、ロサンゼルスの公道に停めた車中でヒューが買春をし、現行犯逮捕されるというスキャンダルが発生。当然、破局説が流れたが、ハーレイは彼を支え続けたのだ。

しかし交際13年目に破局。その後、富豪の映画プロデューサー、スティーブ・ビンと交際して妊娠したが、中絶を求められたため破局。ハーレイは息子デイミアン誕生後にビンにDNAテストを求め、父親と認めさせた(ビンが提示した養育費を彼女は拒絶)。

その後、インド系のビジネスマン、アルン・ナイヤール氏と結婚するも2年弱で離婚した。それからわずか3ヶ月後、元クリケットのオーストラリア代表選手シェーン・ウォーンと婚約するも、2年後に解消している。

最近のインタビューでは「愛し、愛されることは素敵」と語っていたハーレイ。彼女が今何よりも大事にしているのは、かわいい息子だけかもしれない。

デミ・ムーア

ブルース・ウィリスとの13年間の結婚生活を経て2000年に離婚したデミ・ムーア。育児休業後、2003年公開の『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(2003)の悪女役で復活した彼女は、恋愛サーキットにも復活した。レオナルド・ディカプリオをはじめとする若手スターと次々にデートをし、2005年、15歳年下のアシュトン・カッチャーと3度目の結婚をした。

若い美男俳優を射止めたデミは、中年女性の希望だと思われていたけれど……。2011年にデミが別居を発表。実はアシュトンはデミの目を盗んで若い一般人の女性と浮気をしており、結婚6周年記念日にも、若い女性2人とホテルに宿泊していたことをゴシップサイトにすっぱ抜かれてしまったのだ。

アシュトンは2015年にミラ・クニスと再婚。一男一女をもうけている

結局ふたりは2013年に離婚。デミは離婚直後に24歳年下のアート・ディーラー、ヴィト・シュナーベルや、同じく24歳年下のミュージシャン、ショーン・フライデーと交際。どちらとも短期間で破局した。

その後は浮いた噂もないままで、2020年に出演したラジオ番組では「ありのままの自分を愛すること。私は今、その真っ最中。私は今まで男に愛されるために、何度も何度も自分を変えてきた」とコメントした。
昨年、久々に15歳年下の有名シェフ、ダニエル・ハムとの交際がスタートしたが、1年も経たずに破局している。

一方、俳優引退を発表した元夫ブルース・ウィリスとの関係は現在も良好で、娘やブルースの妻らと仲良く誕生日を祝う様子がSNSに投稿されている。恋愛はうまくいかなくても、かけがえのない家族がいることは確かだ。

ベハティ・プリンスルー(アダム・レヴィーンの妻)

ジェシカ・シンプソンやキャメロン・ディアスとの交際が噂されたモテ男の歌手アダム・レヴィーンは、ヴィクトリアズ・シークレットのモデル好きとして有名。名だたるモデルと交際した彼が伴侶に選んだのは、同モデルだったベハティ・プリンスルーだ。しかもニナ・アグダル(レオナルド・ディカプリオの元カノ)と交際中にベハティにプロポーズしたというから、一体何を考えていたのやら?

けれど、そもそもこのエピソードは、アダムに浮気癖がある証拠だったかしれない。というのも、ベハティが第3子妊娠中だった昨年、インスタ・モデルのサムナー・ストローが、アダムと約1年にわたって不倫していたことをTikTokで激白したのだ。証拠としてアップしたアダムからのメッセージには、「生まれてくる子供にサムナーと名づけてもいいかな」なんて、夫失格としか思えない文言が!

彼女のほかにも、アダムと不倫したとする女性の申告が続いたけれど、アダムは最後まで「一線は越えたけれど、メール交換だけ」と譲らず。ベハティも彼の嘘を信じ、夫婦関係はそのまま継続している。スーパーモデルではないベハティは、夫の経済力に頼らざるを得なかったのかもしれない。

ビヨンセ

その浮気、トラウマ級? ナタリー・ポートマンもビヨンセもジェニファー・アニストンも… “サレ妻”セレブたちの不倫サバイブ・ストーリー

Joel C Ryan/Invision/AP/アフロ

2016年に発表したアルバム『レモネード』のショートムービーで結婚指輪を投げ捨てるシーンを演じるなど、作品を通じて夫ジェイ・Zの浮気を糾弾したビヨンセ。その2年前にエレベーター内で妹ソランジュがジェイ・Zに殴りかかる動画が流出したが、ケンカの原因は義理の兄の浮気にソランジュが怒ったことだとされていた。

当時「家族の問題なので、水に流して」とファンに要求していたが、一方で、ビヨンセ自身は夫の浮気に大激怒。ショートムービーに込めたメッセージで夫に猛省を求め、浮気相手には「私をなめるな」という警告を発したのだ。これを受けたジェイ・Zは「ニューヨーク・タイムズ」紙のインタビューで不倫を認め、妻子に謝罪。さらにアルバム『4:4:4』でも妻に謝罪した。その後、双子のルミ&サーも生まれ、夫婦和解に成功したのだが……。

怒りを芸術に変えたビヨンセに喝采が送られる一方、「なぜ夫の浮気を許すの?」という声も少なくなかった。名声も経済力もあるビヨンセだから、浮気なジェイ・Zと離婚しても困ることはないはず。

浮気を繰り返す夫オフセットを許し続けるラッパーのカーディBや、妊娠中に夫ケヴィン・ハートがラジオで不倫を告白したモデルのエニコ・ハートなどなど、黒人女性は浮気な夫に耐える傾向が強いように感じられる。ビヨンセの母親も浮気な夫に長年耐えていたことを明かしているほど。

もちろんビヨンセの場合は、ジェイ・Zにセカンド・チャンスを与えただけで完全に許してはいなさそうだが。というのも、2022年に発表したアルバム『ルネッサンス』で再びエレベーター事件に言及し、浮気をしないようジェイ・Zにしっかり釘を刺しているのだ。3度目のチャンスは多分、与えないだろう。

文/山縣みどり