「僕が３歳のころのすべてにおいて、娘はポテンシャルが上回っている」DAIGOが大切にする娘と語らう夕陽のベランダの時間

2023年11月23日(木)10:01

「僕が３歳のころのすべてにおいて、娘はポテンシャルが上回っている」DAIGOが大切にする娘と語らう夕陽のベランダの時間

父親になってから「キッズ向けのエンターテイメントにより関わりたい」と考えるようになったと語るタレントのDAIGOさん。声優を務めた『劇場版シルバニアファミリーフレアからのおくりもの』や自身の家族について話を聞いた。

娘の一番好きなキャラクターは“ブルース”

──DAIGOさんとシルバニアファミリーの組み合わせが意外でした。劇場版の声優オファーが来たときの感想は？

僕でいいのかなっていう気持ちはありましたし、いまだに「なんできたのかな？」とは思ってます（笑）。でも“SFN”って感じでした。S＝シルバニア、F=ファミリーに、N＝なれる。シルバニアファミリーは３歳から遊べるおもちゃですが、娘も今年３歳になり、家でもシルバニアで遊んでいます。キッズ向けのエンターテイメントに関わることができるのは、一児の父としてすごくうれしかったです。

──DAIGOさんが声を担当したのは、主人公のフレアにさまざまなアドバイスをくれる船乗りのブルース役です。

最初はちょっと爽やかめに演じてみたんです。でもブルースは船で世界を渡ってきた屈強なタイプだということで。僕は屈強のくの字もないのですが（笑）、いろいろと探りながら演じさせてもらいました。最終的にはいつもの僕の声よりも低めに、堂々としながらも優しい感じを意識しました。

DAIGOさんが声を担当したブルース
©2023 EPOCH/劇場版シルバニアファミリー製作委員会

──娘さんにブルースの声を演じることは伝えましたか？

この前、少しだけ映像を見せたら「パパの声に似てる」って言ってました。その後に、「パパがやってるんだよ」と伝えましたね。

実際に娘とシルバニアで遊ぶときは、娘がフレア、僕がブルースを動かしたりしています。この前、一番好きなキャラクターを聞いたら「ブルース」って言ってました。空気読めるなと思いました（笑）。

氷室京介さんからもらった人生最大のプレゼント

──映画では、フレアがお母さんへの誕生日プレゼント選びで悩む様子が描かれます。DAIGOさんはお母さんにどんなプレゼントをしてきましたか？

小さいころは母の日にスーパーでカーネーションを買って渡していました。なんかちょっと恥ずかしかった思い出がありますね。結婚してからは妻（女優の北川景子さん）が「お母さん、こういうのが似合うんじゃない？」と選んでくれるので、ふたりでプレゼントしています。

妻の感性は間違いないのでありがたいですね。

──では、もらってうれしかったプレゼントは？

妻とは結婚してから「お互いの欲しいものを言い合おう」と決めました。最初はサプライズでプレゼントをしていましたが、アイデアが尽きてくるので……（笑）。それでも、いまだに誕生日とクリスマスにはお互いにプレゼントを交換しあっていますし、もらった洋服などは大切に着ています。選んでくれる時間や思いがうれしいですよね。

あとは僕が大尊敬しているL'Arc～en～CielのHYDEさんからもらったロック手袋。

たくさんいただいていて、本当に宝物です！

そして20年前に氷室京介さんが楽曲提供してくださったデビュー曲「MARIA」もそうです。僕にとっては人生最大のプレゼントでしたし、あの曲で人生が変わりました。

──映画では、フレアがお母さんからかけられる言葉も印象的です。DAIGOさんがご家族からかけられた言葉で、背中を押された経験はありますか？

やっぱり家族って、基本的にはずっと応援してくれるし、温かく見守ってくれる存在だと思います。30歳手前でフリーで活動していくことになったとき、母親が「なんとかなる気もするよね」みたいに、明るい感じで言ってくれたんです。

そのポジティブな言葉によって自分も気持ちを切り替えることができました。

振り返ってみると、何気ない家族の言葉から力をもらってきたと思います。

夕陽を見ながら娘と語らう時間

──映画の大きなテーマになっているのは、「自分にとっての大切な場所はどこか」ということ。DAIGOさんにとっての大切な場所は？

やっぱり家ですね。仕事から帰ってきたときに娘が「パパー！」と出迎えてくれたり、妻がカレーを作って待ってくれている瞬間はホッとするし、すごく大切な場所だと実感します。

最近はベランダで夕陽を見ながら娘と語らう時間も大切です。最初は「パパ見て！夕陽がいなくなっていくよ」と言われたので、「いなくなるまで見てみようか」と始まったんです。

そのうち、だんだんと水族館に行った思い出話をしたり、飼っていたクワガタが死んでしまったので、「お墓をつくろうね」と話したり。話す内容もちょっとずつ変わってきていて。娘とコミュニケーションを取る大事な時間になっています。

──成長を感じる時間にもなっているんですね？

そうですね。ただ、DAIGOの３歳のころよりも、すべてにおいて娘のほうがはるかにポテンシャルが上回っているので、求めるものが大きくなってしまうこともあるんです。できてしまいそうだからこそ、期待してしまうというか。でもまずは伸び伸びと、今楽しいと思うことをやらせてあげたいなと思っています。

──どんな場面で期待をしてしまいそうになりますか？

それこそ、体操教室に行くために家を出る５分前に着替えさせて、「じゃあ行こうか」となったその一瞬の隙に、なぜか亀の着ぐるみを着ていたり（笑）。

そういうこともありますが、やっぱり娘の気持ちを尊重しつつ、「遅刻しちゃうから着替えようか」と促すようにしています。本当にかわいいなと思うし、あまり縛りつけずに、年相応に育ってくれたらいいなと思っています。

──すごく優しいパパなんですね。

ただ、ダメなことはちゃんと言葉で伝えるようにしています。外を歩いているときに車に気をつけてということは、一番注意しているかもしれないですね。やっぱり身の安全を守ることは、ちゃんと伝えていかないと。でもそれ以外は、一緒に歌ったり、いろんな場所に行っていろんな経験をさせてあげたいと思います。

成長していくと、そのときどきで心配事は出てくると思うんです。どんなときでも娘にとっての一番の味方でいたいと思っています。

──思春期になったら……。

いつか「パパ嫌い」って言われることがあるかもしれないですね（笑）。でもそれはそれで、父親としてしっかり娘の気持ちを受け止めたいと思います。

取材・文／松山梢撮影／石田壮一ヘアメイク／ヤマモトナオスタイリスト／高見佳明

DAIGO
ロックバンド BREAKERZ のボーカリスト。2003 年に DAIGO☆STARDUST として、氷室京介の提供楽曲「MARIA」にてメジャーデビュー。2007 年、DAIGO☆STARDUST としての活動を封印、同年に AKIHIDE・SHINPEI と共に BREAKERZ を結成、アルバム「BREAKERZ」にてデビュー。2009 年、デビューからわずか 2 年で日本武道館での公演を実現。以降 4 年連続で日本武道館公演を開催。 2013 年より、DAIGO 名義でのソロ活動も開始。2018 年には自身の所属するレコード会社「Being」のヒットナンバーをカバーしたアルバム「Deing」が話題になる。タレント・俳優としても活動。主な出演作は、「ブラックリベンジ」(2017)、『嘘を愛する女』(2018)、『ニセコイ』(2018)、『フォルトゥナの瞳』(2019)、『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』(2020)、『LOVE STAGE!!』 (2020)、「インビジブル」(2022)、「雲霧仁左衛門6」(2023)
など。声の出演作には、『名探偵コナン漆黒の追跡者(チェイサー)』(2009)、『映画きかんしゃトーマス探せ!! 謎の海賊船と失われた宝物』(2015)、『それいけ!アンパンマンドロリンとバケ～るカーニバル』(2022)などがある。

『劇場版シルバニアファミリーフレアからのおくりもの』（2023）上映時間：１時間５分／日本

今年もシルバニア村に、年に一度の星祭りがやって来る。みんながワクワク待っているなか、ショコラウサギの女の子フレア（声：黒島結菜）はお悩み中。祭りの日はお母さんの誕生日なのに、プレゼントをどうするか、ちっとも思いつかない。そのうえ、フレアは祭りのメインイベント“今年の木”を選ぶ責任重大な役に指名される。果たして、フレアが最後にたどりついた、みんなを幸せにする最高の贈り物とは？

配給:イオンエンターテイメント
2023年11月23日(木・祝)全国ロードショー
©2023 EPOCH/劇場版シルバニアファミリー製作委員会
公式サイト：https://sylvanianfamilies-movie.com

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