「売名行為」「虐待だ」セクシー女優が実の娘との顔出し動画で大炎上も…シングルマザー女優・佐田茉莉子が明かした娘との絆
「売名行為」「虐待だ」セクシー女優が実の娘との顔出し動画で大炎上も…シングルマザー女優・佐田茉莉子が明かした娘との絆

娘を持つシングルマザーの美容家としてアダルトビデオの世界でデビューした佐田茉莉子(さたまりこ)さん。ネット上では「母親がセクシー女優なんて、かわいそう」とたびたび炎上しているが、そんな彼女に娘との関係を語ってもらった。

セクシー女優デビューの前に、AVの仕事について娘に説明

「娘とは福岡の家で、ふたりで暮らしています。仕事のときだけ、上京してくる形ですね」

穏やかな笑顔で、にこやかに話す佐田茉莉子さん。美容サロン経営者のシングルマザーとして一人娘を育てながら、2020年にセクシー女優としてデビューしている。

現在のアダルトビデオ業界では、人妻・熟女ジャンルは高い人気を誇っており、実際に子持ちの人妻としてデビューする女性も増えてきた。佐田さんもそのひとりだが、デビューに際して自身の娘さんにデビューについて説明したのが、ほかのセクシー女優とは異なる点かもしれない。

「もちろん、娘はまだ幼かったので、アダルトビデオの具体的な内容を説明してはいません。ただ裸でするお仕事で、世間に後ろ指をさされる場合があることを説明しました」

セクシー女優という仕事に対しては偏見もなく、恥ずかしいとも思っていない。しかし自分が出演すれば、娘に迷惑がかかるかもしれない。

そう考えた佐田さんが、娘さんからデビューの許可を得るのは当然の判断だった。

実際に娘がどの程度仕事について理解したのかはわからない、と話す佐田さん。デビューに関して、娘さんがどんな反応をするかまったく予想はできなかったが、あっさりOKの返事がもらえたという。

「ママがそうやって相談してくるってことは、もう自分の中でやるって決めてるんでしょ、じゃあやりなよ、と言われました。『友達にからかわれるかもよ』と伝えたら、その人はママの裸を見てるわけだから、『お前エロいな』って言い返せばいいよ、と。

なんだかいつの間にか強くなったんだなって、びっくりしましたね」

こうして娘さんのOKももらい、セクシー女優としての活動を開始した佐田さんだが、活動する上で、線を引いておこうと考えた部分もある。

「アダルトビデオにはさまざまな作品がありますが、あまりにもハードな暴力表現がある作品や、薬物が登場する作品への出演は避けてきました。もちろん台本がありますし、プロとしてどのような作品にも出演する女優さんも尊敬します。ただ私が、そこをは距離をおきたいなとそこは引退するまで、ずっと守ってきました」と佐田さんは微笑んだ。

娘の話で2度の大炎上! 大荒れのコメント欄に娘が大激怒

人気熟女セクシー女優として活動してきた佐田さんは、娘さんの存在を隠さずにインタビューなどでも話題にしている。しかしそれが原因での炎上もあった。

「デビュー直後のインタビューで、娘にデビューのことを伝えた、と話したんです。そうしたら、子どもを利用している、虐待じゃないか、みたいに言われて、コメントが誹謗中傷や暴言であふれました」

佐田さんはそのコメントも、娘さんと一緒に読んだ。娘さんは傷つくわけではなく、コメントに対して激怒したという。

「なんで私が幸せかどうかをこの人たちに判断されなくちゃいけないんだ、私はママの娘に産まれて幸せだと思っているのに、と怒っていました。たぶんそこで、私がデビュー時に説明した、後ろ指をさされるかもしれないって意味が理解できたんじゃないかと思います」

その後、佐田さんは再び炎上を経験する。原因は、娘さんと一緒に撮影した、性教育をテーマにしたYouTube動画。現役のセクシー女優が実の娘と、しかも顔出し(大きなサングラスで顔はほとんどわからなかったが)で動画をアップしたことが、良くも悪くも大きな話題となってしまった。

「あのときも誹謗中傷がすごかったですね。セクシー女優が堂々と子どもと一緒に活動するのが気に入らない、という人が多かったのかもしれません」

娘さんを使った売名行為に見えたのかも、そう水を向けると、佐田さんは大きくうなずいた。

「それもあるでしょうね、このときも虐待だと言われましたから。でも出演したいと言ったのは娘で、顔出しも娘の希望だったんです。顔を出さないと隠れている感じがして、正々堂々としていないからイヤだ、と言っていて。インタビューで炎上したときに、私の顔を見て直接言えばいいって怒っていたので、それも影響していると思います」

そもそも性教育をテーマに娘さんとYouTube動画をアップした理由は、どこにあるのだろうか。とくに性的な話を避ける傾向がある日本では、親と子どもが性をテーマに語ること、それを他人に見せること自体を忌避する感覚が強い。そのために性教育が遅れている、との議論もある。

「まさに私もそう思ったので、うちの性教育を見せようと考えたんです。今は性に関する基本的な知識がないうちに、ネットなどで知識を得てしまう、それ自体が問題だと思っています」

佐田さんが子どもへの性教育にこだわるのには、理由がある。

「私自身、子どもの頃に性被害に遭った経験があります。正しい性知識を持っていないと、子どもでも性被害の被害者、加害者になるかもしれません。

そういった理由で、性教育は親が責任をもって子どもにするべきだと考えています」

深い絆で結ばれた愛娘は、母親の存在を隠さずアイドル活動中

佐田さんの娘さんは、現在は「異次元アイドル愛Ris(アイリス)」として、アイドル活動をしている。事務所などには所属しないフリーとして、佐田さんがマネージャーを務めている状態だ。やはり母親がセクシー女優という、人前に出る仕事であることが影響しているのだろうか。

「私の影響より、YouTubeの好きな歌い手さんや配信者さんの影響ですね。もともと娘は、自分でライブ配信などもしていたんです。それがあって、自分でもなにか表現してみたい、と思ったのかもしれません」

「異次元アイドル愛Ris」は、セクシー女優・佐田茉莉子の娘であることを隠さずにアイドル活動をおこなっている。

「セクシー女優のママの娘としてアイドルをやる、そうすれば誰かに好き勝手言われて、泣き寝入りすることもないから、と言っています。自分の直筆で手紙を書いて、Instagramに掲載していますね」

佐田さんの娘さんにとって、自分が「セクシー女優・佐田茉莉子の娘」であることは、けっして隠すものではない。そして佐田さんも、娘の思いに応えるように、セクシー女優であることを隠さずにマネージャー役を務めている。

セクシー女優の子どもはかわいそうなどとは決めつけられない深い結びつき、親子の絆がふたりの間には存在しているのだ。

最後に、佐田さんにセクシー女優引退後について聞いてみた。

「まずは娘のマネージャー役。

娘もこれまで、佐田茉莉子の娘ということで注目されてきたのを理解しているんです。これからは自分の力で頑張らなければならない、と覚悟しています。それを支えたい。

あとは女性の性関連の悩みに関して発信していきたいです。女性にとって、性の悩みは生きづらさを感じる原因となります。その点、シングルマザーで元セクシー女優、性被害の経験を持った私が、女性の味方としてケアする役目を担っていきたいですね」

取材・文・撮影/蒼樹リュウスケ

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