「養父は中国人との情報はデマ」 と府警…「失踪直後から怪しすぎた」結希くんの母親も巻き込んだ姑息すぎる養父の偽装工作と“BBQポップコーン事件”【京都小6遺棄】
「養父は中国人との情報はデマ」 と府警…「失踪直後から怪しすぎた」結希くんの母親も巻き込んだ姑息すぎる養父の偽装工作と“BBQポップコーン事件”【京都小6遺棄】

京都府南丹市で安達結希君=失踪当時(11)=が遺体で見つかり養父の会社員・安達優季容疑者(37)が遺体遺棄容疑で逮捕された事件で、結希君は失踪当日の午前中に優季容疑者に殺害された疑いが強まっている。優季容疑者は妻である結希君の母親を巻き込んで偽装工作をしたが、不自然な状況から京都府警は早い段階から優季容疑者が失踪に関与したと疑い、行動を追跡していた可能性がある。

失踪3日後に車に鑑識が…

京都府警によると、結希君は小学5年生だった3月23日の午前中までは生存していたことが確認されている。1つ年上の当時の6年生の卒業式だったこの日、優季容疑者は普段はしないのに自宅から約10キロ離れた学校まで結希君を黒い車で送るため家を出ている。

府警は「この日、学校付近まで被疑者所有の車が来たことは確認した。結希さんが降りたかどうかは回答を控える」と説明しているが、結希君が車外に出ていないことは確実で、この時点で結希君は行方が分からなくなっていた。

優季容疑者は直後に車で家まで戻り、妻である結希君の母親を乗せて再び学校のそばへ。2人で車内にいた11:45ごろ、学校側が母親の携帯に結希君が登校していないと連絡をしてきた。そしてその約15分後、「学校まで子供を送っていったが、迎えに行くと『来ていない』と言われた」と110番している。

府警はそこから動き始め、4月13日夕刻に捜索中の警察官が藪の中から遺体を発見、16日未明の逮捕に至る。現場で取材に当たる記者が話す。

「府警は、結希君の遺体が遺棄された時間帯を『失踪した3月23日朝から遺体発見時までの間』と長くとっています。また場所は公表していませんが、複数の場所でも遺体を遺棄し、転々と移動させていたことを確認しています」

地元の京都新聞は17日、府警が優季容疑者のスマートフォンやカーナビの位置情報を分析し、遺体が見つかった最後の遺棄現場を絞り込むなどしていたと報じた。この“追跡”は早い段階から始まっていた。

「失踪3日後の3月26日、府警は優季容疑者を立ち会わせ、自宅で黒い車の鑑識作業をしています。

捜査員は車内のカーナビを調べたりトランクの中の微物を集めたりしており、この車が失踪に絡んで使われたこと、すなわち優季容疑者が失踪に関与したことを疑っていることはその時から明らかでした」(地元記者)

「“被害者家族”を装う芝居だった可能性があります」

優季容疑者の黒い車のドライブレコーダーは、結希君の失踪当日の映像が一部消去されていたとも報じられている。

「この車のドラレコが車内を撮影していたかどうかについて府警は確認を拒んでいますが、車外の映像だけでも車を乗り降りした結希君の姿が映っていた可能性は高い。そこで早い段階で府警はドラレコデータの任意提出を求めましたが、容疑者は渋っていたそうです」(関係者)

結局、遺体発見の翌々日の15日朝から事情聴取を受けた優季容疑者は、死体遺棄容疑を認めて逮捕されただけでなく、逮捕状執行前には結希君の殺害も認めている。

「『学校まで送った後、南丹市内で殺害しその場で遺棄した』との主旨の供述をしています。3月23日の昼前に妻を連れて学校へ行った時にはすでに殺害し、遺体を山中に遺棄していた疑いがあります。登校していないとの連絡が妻に入った時にそばにいたことも、その場で110番したことも“被害者家族”を装う芝居だった可能性があります」(地元記者)

関係者によると、優季容疑者は「共犯者はいない」と供述。府警は「少なくとも遺棄については他の人(の関与の気配)は出ていない」(井上正己捜査一課長)と言い切り、この供述には信ぴょう性があるとみられている。

結希君は妻の連れ子で、養父である優季容疑者が手を掛けたことが事実なら、実の母である妻は自分の子を殺した男のアリバイ工作に利用されていたことになる。しかもその企みはすぐに府警に見抜かれていた形だ。

ネットでは「死体遺棄には共犯者がいる」とのデマが飛んでいるほか、台湾のテレビが「逮捕された容疑者は中国籍だ」との根拠不明の誤報を出したことを真に受け、この情報を拡散する動きが出ている。

それに対し府警は、死体遺棄は単独犯との見方を強め、優季容疑者は外国籍だとの情報が虚偽であることを確認したと説明した。捜査は優季容疑者のかく乱工作だけでなく、世間のデマとも闘う様相だ。

「琵琶湖にバーベキューに行った時のことです…」

妻の連れ子になぜ殺意が向いたのか。

これから動機の解明が本格化する優季容疑者について、通った京都市内の高校の時の元同級生が振り返る。

「同じクラスでしたが本当にパッとしないというか目立たなかったので、あまり印象に残っていません。真面目なタイプでした。下の名前で『ゆうき』と呼ばれていたのは聞いたことがあります。彼女がいたという話は聞いたことがないですね。モテるタイプではなかったですが、モテようとしていた感じはありました。

それを感じたのは学校行事で琵琶湖にバーベキューに行った時のことです。女の子がアルミの鍋を火にあててポップコーンをポンポン弾けさせて作ろうとしていたのですが、うまくできなかったんです。そうしたら彼が鍋を持つのを替わったんです。

炭火のバーベキューだったのでかなり手が熱かったはずなんですが我慢していて、できたら鍋を女の子に渡して、自分はそのあと琵琶湖の水に手を入れてずっと冷やしていました。ずっと手が熱かったんだろうなと思います。ただ、あの出来事で女性側の印象が変わったとか、そういう感じではなかったと思います」

地味で真面目、という評価は今の優季容疑者の周囲の人にも共通する。

だが、今回供述している犯行が事実なら、真面目どころの話ではない。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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