パドレスの球団売却交渉が最終段階を迎えていると16日(日本時間17日)、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が伝えた。オーナーのサイドラー家と優先交渉権を持つ買い手との間で早ければ来週中にも合意に達する見込みだとしている。

 松井裕樹投手(30)、右肘手術で「制限リスト」入りしているダルビッシュ有投手(39)が所属するパドレスは、昨年11月に同家が球団売却の検討を公表。23年にピーター・サイドラーオーナーが急逝した後、放映権のトラブルなどで経営が悪化し、未亡人のシールさんがピーター氏の弟を相手に訴訟を起こすなどお家騒動が表面化していた。

 同サイトによると、最終候補となった4グループが参加しており、売却額は約35億ドル(約5600億円)に達する可能性があるという。これまでの最高額は資産が1兆円以上あるとされている大富豪で、実業家のスティーブ・コーエン氏が20年にメッツを24億2000万ドル(約3900億円)で購入した時に記録されている。

 買収を目指しているのはイングランド・プレミアリーグ、チェルシーの共同オーナーのフェリシアーノ氏が率いるグループ。同リーグのエバートンのオーナー、フリードキン氏。NBAのピストンズのオーナー、ゴアーズ氏。ウォリアーズの筆頭オーナー、レイコブ氏。4つのグループは今週に最終入札に参加した模様で、パドレスはこの件に関するコメント要請には応じなかった。なお、両者が合意に達した場合でも売却はMLBオーナーの75%以上の承認が必要だ。

 現在、30億ドル(約4800億円)を超えるとみられている売却額は、本拠地のサンディエゴ市場の魅力とMLB全体で進んでいる経済的変化を反映しているとされる。MLBの労使協定は今年12月1日(同2日)に期限を迎える。

オーナー側はサラリーキャップ導入を求めることが有力視されている。その場合、パドレスはその恩恵を最も受ける球団の一つとみられており、28年シーズン後にMLBが新たな全国放映権契約を結べば、各球団は毎年数億ドル規模の収入を得る可能性がある。現在、パドレスの地元メディアは収入でリーグ下位に位置している。

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