◆米大リーグ ドジャース8―2メッツ(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が15日(日本時間16日)、本拠地・メッツ戦で今季3度目の登板を果たし、5年ぶりの投手専念で6回2安打10奪三振の内容で今季2勝目を挙げた。最速は100・4マイル(約161・6キロ)。

4回までの無失点投球で、日本人先発最長となる連続自責点0イニングは「32回2/3」に更新した。

 昨年4月に第一子の長女が誕生。1歳を迎える心境を尋ねられると「ただただ、かわいいです。シーズン中はなかなか、遠征出れば会えなかったりしますし、すごく成長するスピードが早いので、近くで見たいなと思う反面、やっぱなかなか(一緒に)いられないもどかしさはあります。フィールドと家庭というか、また別で考えてはいるので。家に帰ればリラックスしたいなと思いますし。そこも切り離して」と話した。父と認識されているかと問われると「どうなんすかね。半々ぐらいじゃないですかね。お茶のパッケージ見て、パパ、パパっていう時も。分かってるのか、分かっていないのか、分からないですけど」と照れながら明かし、笑いを誘った。

 初回は3者凡退の完璧な立ち上がりを見せ、2回1死で迎えたアルバレスは98・7マイルの直球で見逃し三振を奪うなど、周囲の不安を払拭する投球を披露した。

3回は2死二塁のピンチを招いたが、1番リンドアに対する11球目。最後はゆったり足を上げてからのクイック投法でこの日最速となる99・6マイル(約160・3キロ)の直球で空振り三振にねじ伏せ、リンドアも苦笑いを浮かべるほどだった。3回まで無失点(自責0)に抑え、連続自責点0イニングで岩隈(マリナーズ)と自身が持つ31回2/3の日本人最長記録に並んだ。続く4回も無失点で切り抜け、「32回2/3」に更新した。

 5回は先頭アルバレスに四球を与え、続くベンジの当たりは左前へのライナーでヒットかと思いきや、一塁走者がスタートを切れずに二塁にボールが送られて、ラッキーな左翼ゴロとなった。続くセミエンも歩かせ、1死一、二塁のピンチを招くと、メレンデスに右翼へのエンタイトル適時二塁打を許した。だがここからギアチェンジ。100マイルの直球を連発し、複数失点は阻止した。6回は圧巻の3者連続三振で、23年6月27日の敵地ホワイトソックス戦以来3年ぶりの2ケタ10奪三振に到達した。

 この日は打線に入らず、投手に専念となった。大谷は投手専念で起用されたことについて「ちょっとびっくりしましたけど。チームとしてもいい戦略じゃないかな」と印象を語った。

エンゼルス時代の21年5月28日(同29日)の敵地アスレチックス戦以来5年ぶりで、22年の大谷ルール導入後は公式戦では初めて。13日(同14日)のメッツ3連戦の初戦では、初回の1打席目に94マイル(約151キロ)のシンカーが右肩付近に直撃しており、死球の影響が懸念されていただけに、ロバーツ監督は試合前に「右肩の肩甲骨あたりに死球を受け、まだ少し痛みが残っている。今夜は一つのこと(投球)に集中させたいと考えた。今回は投球だけに集中することで、体にもメンタルにも良い影響があると思っている」と理由を明かしていた。

 この日、「4・15」は初の黒人選手の功績をたたえる「ジャッキー・ロビンソン・デー」。MLBで永久欠番の「42」のユニホームを全選手が背負い、ドジャースナインはブルックリン時代の「B」の帽子を着用した。大谷はこれまで20年以降の計6年間、いずれも打者出場。投手としてはメジャー1年目の18年に登板を予定していたが、極寒のため中止。当時は「なかなかその番号をつけて投げる日はない。すごく楽しみにしてましたけど、どうしようもない」と無念さをにじませていたが、今回は8年かけて念願の初登板が実現した。

 バットでは、前日のメッツ戦で、同点の8回1死二塁、一打勝ち越しの場面だったが、メッツベンチはすぐに申告敬遠。これでロン・セイを超えて球団史上単独4位となる48試合連続出塁を記録した。

同じ二刀流の“野球の神様”ベーブ・ルースが1923年に達成した「50」も目前だ。この日は投手専念で打席に立たないため、連続試合出塁記録は継続する。

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