◆JERAセ・リーグ 阪神3―4巨人(14日・甲子園

 巨人・則本昂大投手が6回2安打の力投を見せた。初回から150キロの直球で押し、これで甲子園では楽天時代から1完封勝利を含め、プロ入り後17イニングでいまだ無失点と圧巻の数字を誇る。

2ー0の7回にリリーフ陣が乱れ、阪神に逆転を許して移籍後初勝利は消滅。だが、昨季のセ・リーグ覇者の阪神を追いかける巨人にとって、なんとも頼もしい甲子園キラーが勝利に貢献した。

 力で押し、低めに変化球を沈めた。「低めに丁寧に、卓三のリードを信じて投げ切れたかなと思います」。相手の先発・才木投手との好相性も買われて先発マスクをかぶった大城卓三捕手のたくみなリードに応え、150キロ超の直球に加えベテランならではの投球術も駆使して猛虎打線をねじ伏せた。6回を散発の2安打、無失点。6回2死一塁から、3番・森下との対決では真っ向勝負を挑み、最後は外角低めへの直球で見逃し三振を奪った。

 7回に2番手・北浦らが乱れて2点差をひっくり返され、移籍後初白星は消滅。巨人初先発した2日の中日戦は、7回2失点と好投しながら味方の援護に恵まれず初黒星。先発予定だった9日の広島戦は雨天中止となり、この日は中11日の間隔があいての登板となったが、その影響を感じさせない安定感を見せた。

 「先発の勝ちは運というか、自分がしっかりと抑えればそのチャンスは高くはなるんですけど、チームが勝つことが一番大事なので。そこに貢献できた、タイガース相手にできたことが自信になったかなと思います」

 降板後もベンチから身を乗り出し、誰よりも大きな声でナインを鼓舞。

7回に一時逆転打を浴び、うなだれてベンチへ戻ってきた3番手・田中瑛斗を自ら出迎え、気づかった右腕。巨人初白星のチャンスは来週またすぐにやってくる。

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