◆JERAセ・リーグ 阪神3―4巨人(14日・甲子園

 巨人が甲子園で阪神に競り勝って連敗を止めた。先発の則本昂大投手が6回を2安打無失点の力投。

楽天時代から甲子園ではプロ17イニング連続無失点と数字を伸ばしたが、7回に中継ぎ陣が踏ん張れず3失点で逆転され移籍後初白星が消えた。それでも、打線は8回に大城卓三捕手の2号ソロで同点に追いつくと、土壇場9回に松本剛が値千金の左前勝ち越し打を放ち再逆転。ライバルの猛虎に執念で競り勝ち、貯金を再び1とした。

 先手を取ったのは巨人だった。阪神の先発・才木は前回7日のヤクルト戦で8回を投げ、セ・リーグ記録に並ぶ16奪三振をマークしたばかり。それでも2回、先頭のダルベックが強いゴロを放つと、ショートの木浪がファンブルして一塁へも悪送球。エラーで出塁すると、キャベッジが安打で続いて一、二塁とした。ここで大城の打球を、セカンドの中野が後ろにそらした(記録は安打)。「チャンスだったので次につなぐ意識で打席に入りました。良い結果になって良かったです」という一打で、先取点を奪った。なおも一、三塁から、増田陸が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放って2点目を追加した。

 巨人の先発・則本は初回、近本に中前へ抜けようかという当たりを打たれたが、セカンドの浦田が見事なダイビングキャッチ。

ピンチの芽を摘むと、続く中野も二ゴロに。森下は空振り三振に仕留めて3者凡退でスタートした。

 則本は楽天時代、2014年6月21日の交流戦に先発として甲子園初登板。見事な完封勝利を飾るなど、聖地で過去3登板、計11イニングで無失点と抑えてきた。先発予定だった9日の広島戦(マツダ)が雨天中止となり、中11日が空いての先発となったが、影響を感じさせない順調な立ち上がりを見せた。

 則本は2回に2死から四球と安打で一、二塁のピンチを招いたが、坂本の三ゴロをサードのダルベックが一塁へ悪送球。それを見た木浪が一気にホームを狙ったが、ファーストの増田陸が素早く本塁へ送球し、間一髪タッチアウトに仕留めた。

 則本は3~5回まで、3イニング連続でテンポよく3者凡退。6回も2死から安打を許したが、ここで3番・森下と真っ向から力勝負を挑み、最後は外角低めの直球で見逃し三振にねじ伏せ、右こぶしを握りながら雄たけびをあげた。則本は結局、6回を2安打無失点の好投。プロ入り後、楽天時代を含め甲子園で計4試合で17イニング無失点と、聖地で抜群の安定感を見せた。

 巨人打線は才木に対し、4&5回と連打で1死一、三塁の好機を作ったが、後続が凡退して無得点。

なかなか3点目を奪うことができなかった。

 巨人は2-0の7回から、継投に入った。だが、2番手・北浦が連打で無死一、三塁とされると1死後、前川に右前適時打を浴び1点差に迫られた。ここで3番手・田中瑛斗にスイッチしたが、2死二、三塁となってから代打・高寺の打ち取った飛球が、中前へポトリと落ち、一気に逆転を許した。

 それでも巨人打線も意地を見せた。8回に大城が猛打賞となる2号ソロを右翼席へ放り込み、同点に追いついた。9回には1死から代打・坂本勇人の安打をきっかけに好機を作り、最後は2死二塁から松本剛が左前へ勝ち越し打。「やっとジャイアンツの一員になれたかなと思います」という移籍後初V打を放った。9回裏は、マルティネスが阪神の反撃をかわして無失点で締めて連敗をストップ。阪神との今季対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。

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