【UUUMってどんな企業?】過去のニュースを参考に沿革や所属クリエイターをまとめて紹介
HIKAKINやはじめしゃちょーといったトップYouTuberが所属する、日本最大のマルチチャンネルネットワーク企業であるUUUM。YouTubeの人気の高まりと共に、近年大きな注目を集めています。本記事ではそんな同社の沿革から直近のニュース、そして所属クリエイターに関するニュースを紹介していきます。
UUUMの沿革
UUUMは、2013年6月に創業した日本のマルチチャンネルネットワーク企業です。YouTuberの動画を利用したオンライン販売事業を目的として設立したON SALE株式会社が前身で、現在は、HIKAKINやはじめしゃちょーといったトップYouTuberのマネジメントをメインの事業としています。2017年8月には、東京証券取引所マザーズ市場。2020年4月には芸能プロダクション大手の、吉本興業株式会社との資本業務提携を締結しています。
そらちぃ&てつや、UUUMクリエイターが手掛ける映画に出演「共演者の名前をみてドッキリかと思った」
2020年1月10日、UUUMクリエイターが手がける映画「明日、キミのいない世界で」が公開された。本作品はYouTubeで人気を誇る動画クリエイター・アバンティーズのそらちぃが主演を務め、東海オンエアのてつやが共演。監督にはディレクター系動画クリエイターのHiROKiを迎えた。物語は田舎町に暮らす高校3年生のひと夏を描いた青春映画となっており、少しずつ大人になっていく若者の姿を描いています。YouTuberが全国公開される映画に進出するということで多くの話題を呼びました。
吉本興業とUUUMが業務提携を発表! YouTuberファンの心境は……?
さらに、2020年4月28日、UUUMは吉本興業との資本業務提携を発表。これにより、両社は吉本興業に所属するタレントの約800のYouTubeチャンネルの規模拡大、UUUMに所属するクリエイターのメディア進出推進など相互の業務に便宜をはかっていそうです。以前は別物だった芸能界とYouTuber界だが、近年はカジサックことキングコング梶原さんらお笑い芸人のYouTube進出でその垣根はかなりあやふやになってきています。今回の業務提携は、その象徴のような出来事ですが、熱心にYouTube視聴者たちの間では、その是非は大きく別れていました。
UUUM代表・鎌田和樹「笑顔を届けられたら」 コロナ禍での個人クリエイターの“責務”を語る
では、そんなUUUMの代表を務める、鎌田和樹さんはどんな人物なのでしょうか。ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。本記事では、この番組で鎌田さんが語った、昨今のコロナ禍におけるUUUMの役割についての考えを紹介します。鎌田さんはまず、クリエイターのあり方について、以下のように言及。「僕たちは、ずっと個人がメディアになることを発信し続けてきました。そういった意味では、メディアとしての責務として、若年層によく観られているのであれば、手洗い・うがいの啓発や“おうちで過ごそう”とか、より発信力・影響力のある方が言っていくことが1番だと思う」。また、明るいニュースが少ない状況下だけに「また違った形で、話題とか笑顔を届けられたらいいな、と考え続けている。こういうタイミングだからこそ、次のエンタメや新しいサービスが立ち上がるだろうし、立ち上げなければいけないと、日々考えている」と付け加えました。
HIKAKINに憧れ小学生でYouTuberに 高校生クリエイター・1D&ゆーぽんの“生きる喜び”
実際、UUUMは多くの有望なタレントを抱えています。その一人が、高校生クリエイター・1D&ゆーぽん(以下、ゆーぽん)です。彼女は、10歳でYouTuberとしてデビューし、UUUMと契約。10代ならではのフレッシュさとキュートなルックス、明るく親しみやすいキャラクターで同世代の圧倒的な支持を集めています。しかし意外にも、デビューする前の彼女はどちらかといえば無口でおとなしく、写真や動画を撮ることが好きな女の子。そんな彼女はHIKAKINに憧れてYouTubeの世界に足を踏み入れたのでした。
声優、アナウンサー、芸人、そして動画クリエーターに エミリンが体現する“夢を諦めない生き方”
次に紹介するのは、元お笑い芸人のクリエーター、“エミリン”こと大松絵美さん。芸人が動画クリエーターに転身するケースは近年増えつつあるが、彼女は元々芸人活動と並行して、TwitterやYouTubeに投稿した動画でも評価を集めていました。「世の中に何かを発信したい」。その夢のために戦う場所を変え、2018年UUUMに所属。動画クリエーターとしてチャンスを掴みました。
「コンプレックスがあるからこそ、人に響く動画を作れる」かわにしみきが語るYouTuberという仕事
2019年5月に、自身のメインチャンネル登録者数が100万人を突破した美容系YouTuberのかわにしみきさん。ファッション雑誌『Popteen』で活躍したモデルならではのメイクスキルやコスメ紹介など、ティーンエイジャーから圧倒的な支持を集めるインフルエンサーです。かわにしさんが初めてYouTubeにチャンネルを開設したのは、まだ「YouTuber」という存在の認知度が低かった2014年。実は彼女自身も、明確に自分の意志でYouTubeの世界に足を踏み入れたわけではなく、仕事として誘われたことがきっかけだったそうです。
「YouTubeという場を使って何を発信したいのかが重要」 くまみきがクリエーターとして伝えたいこと
UUUM所属の女性YouTuberといえば、くまみきさんにもフォーカスしたい。くまみきさんは、「自分だけのカワイイを作ろう!」をテーマに、DIY、ビューティー、料理、着物などのライフスタイル動画をアップしています。2013年から動画投稿を始め、チャンネル登録者数は現在65万人以上(2019年7月次点)。ついつい真似したくなる動画の内容はもちろん、動画から伝わってくる飾らない人柄と、落ち着いた心地良いトークで若い女性を中心に人気を集めています。
「持続していくのが一番難しい」タケヤキ翔が語るYouTubeの現状
次に紹介するのが、チャンネル登録者数約130万人(2019年9月4日次点)を有する、動画クリエイター歴6年を迎えたクリエーター・タケヤキ翔さん。タケヤキ翔さんが動画クリエイターとして活動し始めたのは6年程前。大学生の頃だ。当時はまだ動画クリエイターという言葉もなく、“動画投稿系男子”と称されていました。その頃は商品紹介やコント等は存在していたものの、バラエティ的なコンテンツも少なかったのです。そんな中、「インターネットでこんなに面白おかしく、しかも自分たち主導で発信できるものがあるんだ!これなら自分一人でも出来そうだし、やってみたい!」と思いたち、動画投稿を始めたそうです。
UUUMがワタナベマホトに"禁酒令"と年内いっぱい謹慎を発表
有望なクリエイターを多く輩出し、勢いに乗るUUUMですが、中にはスキャンダルで注目を集めたクリエイターもいます。2019年7月、女性への暴行で6月から活動休止している人気YouTuberのワタナベマホトさんについて、所属事務所のUUUMは7月18日、処分内容を発表しました。公式サイトに掲載された文書によると、ワタナベさんを12月31日まで謹慎とし、「当該期間中は、一切のクリエイター活動を休止し、禁酒とします」とのことです。
UUUM不調の要因はHIKAKINらトップユーチューバーの「方針転換」か!?
また、2020年2月には、UUUMの成長に「かげり」が出始めているという見解も見られました。日刊ゲンダイDIGITALが同年2月13日に配信した記事によると、その理由として所属ユーチューバーのアップする動画の再生回数の伸び鈍化や、1再生あたりの単価が落ち込んでいることなどを挙げました。では、UUUMが誇るトップユーチューバーたちの動画が“伸びづらく”なってしまった原因はどこにあるのでしょうか。現在のUUUMでその看板を担う面々は、YouTubeが流行する以前からユーチューバーとして“毎日投稿”を心がけてきました。しかし、過労が故に、2017年の8月中旬にアップした『ぼくたち、休みます』と題した動画の中で、HIKAKINとはじめしゃちょー、フィッシャーズのシルクロードの3名は、毎日の投稿をあきらめると宣言。これが大きく影響したそうです。実際、HIKAKINやはじめしゃちょーといったトップクラス級であれば、1本の動画で得られる広告収益は数百万円に達するケースもあるようです。
最後に
ここまで、UUUMの沿革や直近のニュース、そして所属するクリエイターに関するニュースを紹介してきました。UUUMは2013年に創業し、2017年には上場するなど、現在勢いに乗っている企業です。直近では映画業界への進出や吉本興業との資本提携などでも話題を集めています。しかし一方、所属クリエイターのスキャンダルや、業績低迷などの話題も見られています。今後もUUUMの動向から目が離せませんね。