「ホレ様」って何者?
(写真/上)会場外にホレ様等身大パネル! ほ、ほしい〜。<br>(下)ホレ様からサインをいただきました! ……判読不能ですが(泣)。
母が、「ホレ様」に夢中になっていた。

『冬のソナタ』のヨン様には見向きもしなかった母なのに……。
「ホレ様」とは新しい韓流スター? “様”と呼ぶからには、どんな貴公子なんでしょう。

そのお方は、『CSI:マイアミ』というアメリカの人気ドラマの主人公、ホレイショ・ケイン(俳優さんの名前はデヴィッド・カルーソ)。韓流ではなく、欧米かっ。
そして、メロドラマではなく、マイアミ・デイド郡警察のCSI(Crime Scene Investigation)のメンバーが、最新の科学技術を駆使しながら飛行機墜落、銀行襲撃、誘拐などさまざまな難事件に挑むというストーリー。本国アメリカでは、『24』を超える大ヒットなんだとか。

日本ではテレビ東京で毎週月〜水曜日、午後12時30分から放送中。ここまで母を夢中にさせるホレ様って……「えっ、この皺だらけのくだびれたオッサンが!?」どう見ても貴公子とはほど遠い。
それでもこのシリーズ(他にラスベガス、ニューヨーク版がある)で最も女性に人気があるキャラクターなのだという。ブログや掲示板などでも、日本でホレ様ファンが急増していることがうかがえる。何がそんなにいいの??

その魅力を探るため、録画したビデオで検証してみることに。
まず外見。宇宙人ジョーンズばりに深く刻まれた皺と色素の薄い肌、赤毛(ロシア人とキューバ人のハーフという設定が信じがたい)、西武警察の大門グラスのような黒サングラスを愛用(しょっちゅう外したりつけたり落ち着かない)、欧米人には珍しく、猫背で伏し目がち(しかも斜めに)。


そんな外見より特徴的なのが「決めポーズ」。腰に両手をあてて仁王立ち(エレベーターの中でも常にこの姿勢)、斜めに銃をかまえる(あぶない刑事風?)、片膝をつく王子座りという3つが定番のよう。

そして「決めポーズ」と並んで人気なのが「決めゼリフ」。
「復讐は正義ではない、犯罪で正義はなし得ない」「それが俺の仕事だ。俺は悪を始末する」など、毎回シビれるセリフが繰り出されます。ファン投票のトップ10が発表されたりもしています。

性格はというと、悪人には冷徹無比だが女性や子供にはすこぶるやさしい。母親を麻薬の売人に殺害され、弟も潜入捜査中に殉職するなど、心の傷も抱えている。恋愛面では弟の嫁といい感じになるものの、想いを伝えることができず苦悩(そんないじらしい姿に女性ファンはたまらんのだとか)。

検証していくうち、だんだんホレ様にホレてしまう私……。そしてなんとホレ様が緊急来日するという情報が。いよいよホレ様フィーバー!? 
その舞台挨拶付き「プレミア試写会」に運よく当選した私は、母と共に生ホレ様に会いにいきました! 会場の2時間前に並びましたが、既に長蛇の列。
やはり客の9割は女性です。

そして会場に現れたホレ様は、ドラマで着用していたシャツを着て腰にバッジ、手にはホレ様グラス。ドラマのように冷徹ではなく、常に微笑みを絶やしません。
ファンを「ファミリー」と呼び、「いつもあなたたちのことを考えてドラマを作っています」という嬉しいお言葉。客席で咳をしていた女性に「アーユーオーケー?」と声をかけるなど、温かい人柄が随所でうかがえます。とはいえ、最後の報道陣向けの写真撮影では、これぞ「ホレ様」なサングラスに仁王立ちポーズを決めてくれました。

この日は別の記者会見などで大忙しだったホレ様。会場の近くで叶姉妹と撮影していたらしいです! 叶姉妹とからむなんて、大物の証? ホレ様がオッパイ星人でなければよいのだが……。

来年はシーズン4のコンプリートDVDも発売されるなど、本当にホレ様ブーム、きちゃいそうですよ!
(いなっち)

『CSI』公式ホームページ
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