衣類に貼るタイプの使い捨てカイロ「はるオンパックス」のメーカーのマイコールが、女性の「冷え」や「むくみ」などの調査データや使い捨てカイロの賢い利用法についてさきごろレポートを発表した。具体的には「オフィスでポカポカの裏技」「ツボをこっそりポカポカ」「あたたかな使い捨てカイロを一時休止する裏技」など。
今回は、同レポート内容と使い捨てカイロの特徴を紹介する。

9月にマイコールが調べた20〜40代の女性660名の回答によると、「自分は冷えやすい体質だと思っている人」が82.4%、「身体で冷えを感じる部位のべスト3」は、足のつま先(63.8%)、手の指先(34.4%)、足首(28.6%)、足元の「冷え」と同時に「むくみ」も感じている人が70.7%とかなり高い比率で冷え症に悩んでいる。さらに、冬場だけでなく、夏場でも下半身の「冷え」を感じている人が67.5%、原因は冷房という認識が74.9%だそうだ。

そこで、対策として使い捨てカイロを使用するわけで、「使い捨てカイロを貼っているのを、見られるのが恥ずかしい」との回答が47.2%、日常的に使い捨てカイロを使用している人(よく使う・ときどき使うの合算)が64.5%にのぼる。現在、貼るカイロのユーザーの男女比率はどうなっているのか同社に聞くと、
「男女比は年齢により若干変わってきます。弊社の調査では高齢になると男性はやや率が上がる傾向がありますが、全体(20~80代)としては男女比1:3程度です」
「女性が多い理由としては、やはり冷え、寒さに弱いのが一番の理由ではないかと思われます。
アンケート調査では寒い日はいつも使う人が一番多い結果となっています。ついで全身の冷え、腰痛対策となります」とのこと。

そこで、自分でやる冷え症対策として「冷え」に効くツボをあたためるのが効果的であるという。たとえば、全身が冷えるときにはおへそより指2本分下にある「気海」と首筋の襟があたる部分で骨が出ている部分の直下「大椎」というツボを、下半身が冷えるときには内くるぶしの指4本分上で骨の際にあるツボを、足先が冷えるときには足の親指から小指までの各指の付け根の間にあるツボをそれぞれ暖めるといいそうだ。

気海をあたためるには、貼るタイプのミニサイズ(はるミニオンパックス)を下着の上に貼る、大椎をあたためるには貼るタイプをマフラーやスカーフに忍ばすといった使い方を同社は提案する。ちなみに、カイロの粘着剤が衣類に影響することはないか聞くと、
「粘着剤は衣類にできるだけ負担の少ないものを選定しています。
通常の肌着などであればほとんどどないといって良いかと思います。ただ、厳密に言えば少なからず繊維にダメージを与えてしまいます」
「毛足の長い物や起毛した物などは、繊維の剥がれが多かったり、逆に貼りつきが良すぎて取れないことが考えられます。なので、そのような衣類には使用しないでください」と回答。

他方、足先などを暖める中敷きタイプについて、ハイヒール、ブーツなどさまざまな形状、材質の靴があるが、その中でカイロが敷きづらい、効果が発揮しにくいといった靴の形状、材質はあるのか。
「足ぽかシートは強度としなやかさがあり、22cm、25cmも用意しているため、大体の靴へ柔軟に対応できる商品です。しかしながら、極端なハイヒールや土踏まず部分が盛り上がったタイプの靴では、シートがよれてしまうので、思わぬトラブルの可能性が考えられます」
「極端なハイヒールはファッション性が高いため、足ぽかの出番はあまりないと思いますが…」

さらに経済面を考慮して、持続時間の残っている「あたたかな使い捨てカイロ」を一時休止する裏技を提案する。
一時休止することによってたとえば、朝の通勤時に使った「使い捨てカイロ」を帰宅の時にもう一度使えるわけだ。
そのためには、
・使いかけのカイロを「ジッパー付きの密封ポリ袋」に入れる
・ジッパーを閉める前に、空気をできるだけ抜く
すると、空気が少ないためにカイロが一時お休みし、袋から出すと再びあたたかくなる。さらに、袋に入れる際、粘着面の保護シートを再び貼っておくと、乾燥による粘着力の低下が防げる。
「節約といっても、確実な密封状態ではないため、体感的には発熱が休止しますが、実際には低温でじわじわ反応が起きている状態となるので保管中でも持続時間は減少していきます。なので、朝数時間使って、暖かい日中休ませ、夜使うくらいが使用限度です」

最後に、「オフィスでポカポカの裏技」として、
ももが冷える場合は、ひざ掛けの内側、太ももの位置に「はるオンパックス(レギュラーサイズ)」を2枚貼る。おしりが冷える場合は椅子の座布団の上に「はるオンパックス(レギュラーサイズ)」を貼る。
上半身が冷える場合は上腕(二の腕)の外側に貼ると寒気を感じにくくなるという。

何かと周りの目を気にしがちな女性にとって、使い捨てカイロを「隠して貼ること」が大事なのである。女性のみなさん、上手に冷え症対策してください!
(羽石竜示)