スギ花粉もようやく落ち着いてきたGW時期。

過ごしやすい季節になる喜びも束の間、ふと気づくと、手首や足首にじんましんのような小さなポツポツが多数出ていた。
チクチクする痒みもある。
そんな不快感を訴えたところ、姉もここ数日、じんましんに悩まされていると言う。

気になってTwitter検索してみると、自分と同じくじんましんに悩む声が多数あった。

「久々こんなに全身に蕁麻疹だ」
「顔に蕁麻疹やばい」
「蕁麻疹しんどすぎてやばい」
「【悲報】寝ていたら、突然痒みにおそわれる。じんましんですね」
「じんましんがやべえよなんでですかね」
「よく見たら足首にもじんましん出てる もう七分丈ジャージはくのやめよう」
「やっと蕁麻疹がおさまってきた」
「じんましん? なんか顔と腕がやばいしかゆい」
「蕁麻疹にキンカン塗って死んでるナウ」
「あーん蕁麻疹? でてきたーん」
「私は2回、医者に、3度目のお医者さんがやっと蕁麻疹だと診断してくれてお薬を出してくれ、よくなりました」


何かの植物のアレルギーなのだろうか。この時期はイネ科などのアレルギーもあるようだけど……。
鼻水もくしゃみも出ないけど、いわゆる「アレルギーマーチ」というもので、花粉症からくるじんましんなのか(コネタ既出)。

都内の皮膚科医に聞いてみたところ、看護師さんにこんなことを聞かれた。
「じんましんですか? 今日突然出たんですか? GW? ああ、やっぱり。GWにじんましんが出たっていう患者さん、すごく多いんですよ」
この日もじんましんで受診している患者は多いと言う。

紫外線アレルギーが出やすいGW


なぜGW中に多数の人がじんましんの発生に悩まされたのか。医師はこんな説明をしてくれた。
「じんましんの原因には疲れやストレスなどももちろん考えられますが、特にGW中のじんましんの場合、多くが日差しによるものですね」

紫外線などが原因となる「日光アレルギー(日光製皮膚炎)」あるいは「紫外線アレルギー」。
一般的には日光があたった部位に赤みやブツブツの発疹、みみずばれ、かぶれ、腫れなどが起こるそう。
「日差しによるじんましんの場合、顔や手足など、外に出ている部分に出やすいです。毎年GWくらいになると、紫外線が強くなっているにもかかわらず、夏に比べて過ごしやすい陽気のため、日焼け止めを塗るなど、対策をしていない人が多いこと。また、外に出ている時間が多いこと、汗をかきやすいことなどから、急にじんましんを訴える人が増えるんですよ」

日焼け止めで塗り忘れやすいのは、耳!


子どものころは日光を浴びても平気だったのに、あるときからじんましんが出るようになったと言う人も多く、その理由は「紫外線に対する体の抗体が一定量を超えてしまったこと」である場合が多いそう。

出てしまったじんましんの治療法としては、患部を冷やす、抗アレルギーの内服薬を飲むなどが手っ取り早いそうだが、まずは「じんましんにならない対策」をすることが大切だと言う。
「できれば薄い衣類を一枚羽織ったり、日傘をさしたりしましょう。
また、まだ暑くなくても、少し外に出る程度でも、日焼け止めをしっかり塗ることは大切です。顔や首、手足など出ている部分はもちろん、意外と忘れがちなのが耳ですね。耳にかぶれや腫れを生じる人も多いので、耳の裏などの日焼け止めも忘れずに塗りましょう」

「毎年GW頃にじんましんが出る」→「連休疲れ? ストレス?」と思っていた人のなかには、実は日光が原因だったという人もけっこういるかも。

連休中、あるいは連休明けにじんましんに悩んでいる人は一度皮膚科を受診してみては?
(田幸和歌子)