中国の娯楽・ゲーム専門サイト「多玩遊戯」は15日付で、日本では中国の遊園地における「パクリ」を問題視するが、実際には「日本こそがパクリ先進国だ」と主張する論説を発表した。

 まず、日本で有名になった「パクリ施設」として、北京の石景山遊園地の問題を改めて紹介。
同遊園地は米ディズニーランドの劣悪な「パクリ施設」として有名になった。しかも、ミッキーマウスそっくりのキャラクターを使用しながら、指摘されると「耳の大きい猫だ」と強弁。一方で、施設全体のキャッチフレーズでは「ディズニーランドは遠すぎる。ぼくたちのところへおいで」などの文句を使い、実際には関係ないにもかかわらず、ディズニーランドのイメージを利用していた。

 論説はその上で、「石景山遊園地がアジアのパクリ版ディズニーランドの始まりというわけではない」と主張し、1961年に日本の奈良県に建設された「ドリームランド」を例に挙げた。「『眠れる森の美女』の城などディズニーをイメージさせるアトラクションが多く存在」などとして、「奈良ドリームランドは、アジアのパクリ版ディズニーランドの先駆け的存在である」と説明。遊園地の「パクリ問題」で、先進国であるのは日本と主張した。

 奈良ドリームランドは2006年に営業を終了したが、建物は現在も残されているという。

 論説は「四川省に出現した山寨(パクリ)巨大ガンダムが日本のネット上で大きな関心を集めている」ことを受け、「日本のメディアは再び、中国が知的財産権を尊重していないことの証拠とするだろう」との見方を示しつつ、日本を批判した。(編集担当:畠山栄)

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