中国共産党中央紀律検査委員会(中央紀委)と中国国家監察委員会(国家監委)は23日、公式ウェブサイトを通じて中華全国総工会党組書記の徐留平氏を重大な規律違反および法律違反の疑いで取り調べ中と発表した。中央紀委は中国共産党の、国家監委は中国政府の「最高反汚職機関」で、実際には一体化して活動している。

取り調べの対象になった徐氏は長年にわたり、中国最大クラスの軍需企業である中国兵器装備集団の高級幹部を務め、2013年10月から17年8月までは総経理(社長)を務めていた。

徐留平氏は1964年生まれで、北京工業学院(現北京理工大学)修士課程などで精密化学(ファインケミカル)を専攻した。88年には中国兵器工業総公司(現中国兵器装備集団)に就職し、同社幹部になると同時に、傘下企業の長安汽車集団などの副社長や総裁を兼任した。中国兵器装備集団でも主に自動車部門の責任者を務めた。2013年10月から17年8月までは中国兵器装備集団の総経理(社長)を務めた。その後は中国第一汽車集団の董事長(会長)や全国規模の労働組合である中華全国総工会の共産党組織の書記を務めてきた。

中国兵器装備集団は中国中央政府が所管する国有中央企業であり、軍需企業という性格からも、中国で特に重視される企業と言ってよい。徐氏は、中国兵器装備集団の社長在任時には通例からして「副部級」の地位にあったと考えられ、中華全国総工会党組書記になってからは「正部級」になったと公的に発表されている。「副部級」および「正部級」は、政府要人や高級官僚のランキングで、それぞれ「副大臣級」と「大臣級」であることを示す。

また、軍需企業である中国兵器装備集団での社長ともなれば、軍上層部とのつながりも特に密接であることは間違いない。中国ではしばらく前から規律違反や法律違反を理由とする軍高級幹部の失脚が相次いでいる。失脚した代表的人物と担当した重要な役職を列記すると、以下のようになる。

李尚福(中央軍事委員会・国防相)、苗華(中央軍事委員会政治工作部主任)、張又侠(中央軍事委員会副主席)、劉振立(中央軍事委員会委員・連合参謀部参謀長)、李玉超(ロケット軍司令官)、徐忠波(ロケット軍政治委員)、周亜寧(ロケット軍司令官)。(翻訳・編集/如月隼人)

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