子供たちには自分で働き、稼げるようになって欲しいと願っているシャーリーズ。実は彼女自身、ハリウッドスターに上り詰めるまで、壮絶な生い立ちと過酷な道のりを乗り越えてきた。
本気でパートナーと一緒に暮らすことはできないと思う
「私の人生最高の栄誉! すべてのお母さん、おばあちゃん、そしてゴッドマザーの皆さん、母の日おめでとうございます!」12歳と9歳の養子を育てるシャーリーズは、5月の母の日にインスタグラムを更新。母親としての喜びをあらわすメッセージとともに、子どもたちとのレアな親子ショットを公開した。
2012年にジャクソン、2015年にオーガストを迎え、シングルマザーとして養女たちを育てている彼女。私生活やキャリアにおいて、家庭を第一にしていることを公言している。
4月末に出演した米トーク番組『ドリュー・バリモア・ショー』では、「娘たちは、私がデートしているのを楽しんでるわ。『ママ、彼から連絡きてる? デート行きなよ』って感じなの」としながらも、今は恋愛や結婚よりも「子どもたちが最優先」という考えを明らかに。
かつての恋人スチュアート・タウンゼントとは同棲していた時期もあったシャーリーズだが、私生活の軸が子どもにある現在は、「冗談だと思われるかもしれないけど、本気でもうパートナーと一緒に暮らすことはできないと思う」「娘たちが独立すれば考えが変わるかもしれないけどね」とも告白している。
あの子たちを一生養うつもりはない
子供たちとの生活を大切する一方で、厳しい母としての顔も。先日出演したポッドキャスト番組『Therapuss』では、こんな考えを明かしている。「私があの子たちを一生養うつもりはないから、自分で働いて稼げるようになってもらわないと」
以前から、子供たちが経済的に自立できるように心掛けながら、子育てしていることを明かしていたシャーリーズ。今回の番組でも、しっかり働いて独立すること、金銭感覚を身に着けることの大切さを強調し、「(子供たちが)まず最初に乗る車は安価なものでいいわ。どうせ事故るから」と冗談交じりで語った。
そして、外出した際にはスターバックスの店員の働きぶりを見せながら、「早朝でもあんなふうにお客さんにサービスしなければいけない」と子供たちに伝えていると続けた。
こうした発言はネット上で賛否を呼び、「素晴らしい教育方針」と称える人がいる一方で、「世間の感覚からズレてる」「自分が道徳的、倫理的に優れているとアピールしたいだけ」と感じた人もいたようだ。
15歳のときに起きた悲劇「母が父を撃った夜」について明かす
子供たちに強い自立心を求めているシャーリーズ。実は彼女自身、トップ女優になるまでに過酷な道のりを歩んできている。南アフリカの自然豊かな土地で育った少女時代。ただ、暮らし向きは楽ではなく、酒に酔って暴力をふるう父にも悩まされていたという。
シャーリーズは4月に公開されたニューヨーク・タイムズ紙のインタビューの中で、自身が15歳だった1991年に起きた事件について証言。発端は、叔父の家を訪問したときの出来事だった。
「私はそのときすごくトイレに行きたくて、家に入った直後に駆け込みました。そしたら、父がそれを無礼だと思った。家の人に挨拶をしなかったから」
「南アフリカでは、年上の人に対して礼儀を払うことはとても重要なのです」
「それで父は『何様のつもりだ?』って、怒りが増していった」
その後、母と一緒に帰宅。父と顔を合わせないように自室に閉じこもっていたが、あとから帰宅した父が、鉄製のドアを銃で撃ち抜いて、家の中へ入ってきたそうだ。
「事態は深刻でした。
「母は自分たちの身を守るために撃ち返したのです」
父を射殺したシャーリーズの母は、正当防衛が認められ不起訴となった。この事件について、メディアに公表する理由を、彼女はこう説明している。
「こういったことは議論されるべきだと思う。そうすれば、同じような状況にいる人たちが、自分だけではないと感じられるから。当時の私は、そんな話を聞いたこともなかった。だから、この事件が起こった時、私たちだけだと思った。でも、私はこの過去に縛られてはいない」
夢が絶たれ、所持金もわずかに……
この悲劇のあと、シャーリーズはバレエダンサーの夢をかなえるため、単身で渡米。ところが、膝に致命的な大ケガを負い、ダンサーとしての道が完全に断たれてしまうことに。その後、女優を目指して、ボロボロのスーツケースと所持金数百ドルを持ってロサンゼルスへ。カタログモデルをしながらオーディションを受け続けるも、チャンスをつかめない日々が続いたという。
ある日、所持金がわずかとなり、小切手を現金化しようと銀行へ。けれども手続き上の問題から、窓口で拒否され、行員と大ゲンカに発展した。
これが人生の転機となった。その場に居合わせた大物芸能エージェントの目に留まり、俳優デビューへの道が開かれることになったのだ。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』など数々のヒット作にも恵まれ、ハリウッドスターとして確固たる地位を築いてきたシャーリーズ。実在の連続殺人犯を演じた映画『モンスター』(2003年)では、体重を13キロ増量&特殊メイクで容姿を変えて挑み、その圧倒的な演技でアカデミー賞主演女優賞を受賞した。
受賞スピーチでは、「ママ。私がここに生き、夢をかなえるために、本当に多くのことを犠牲にしてくれた」と呼びかけ、涙ながらに何度も「ありがとう」と繰り返していた。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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