兵庫県の姫路城や京都府の市バスなどで「二重価格」の導入が実施・検討されている中、中国・広西チワン族自治区で「二重価格」が原因のトラブルが発生した。中国メディアの荔枝新聞などが伝えた。

記事によると、このほど同自治区桂林市陽朔県の飲食店で、地元のなまりがある客には米麺を7元(約160円)で提供する一方、他地域のなまりがある客(観光客)には同じ米麺を13元(約300円)で提供していたと暴露する動画が投稿された。動画を撮影したネット配信者らが実際に地元のなまりと他地域のなまりを使い分けて注文したところ、それぞれ7元と13元請求された。だが、麺の量や具材などは全く同じだったという。

その後のやり取りで、店主は差額の返金に応じる姿勢を示したものの、「商売しているんだから、どう売ろうが私の勝手だろう。地元の人は毎日ここで食べてくれるが、あんたたち(観光客)は毎日来るのか?」と発言した。

これを受け、地元の市場監督管理局は20日に声明を発表し、「県内の一部飲食店が観光客を差別しているとの指摘があり、直ちに調査に着手した。その結果、同店には消費者への差別的対応や価格表示の不備があり、法に基づき是正を命じるとともに厳正なる処分を行う」とした。また、「今後は同様の問題を防ぐよう徹底し、陽朔県の評判を守っていく」とコメントした。

中国のネットユーザーからは「これは明らかな地域差別だ。(店主は)いつの時代の頭をしてるんだか」「店の営業資格を剥奪すべき」「もうそこ(桂林)に行かなければいい。素晴らしい場所はほかにいくらでもあるんだから」「明朗会計を徹底することって、そんなに難しいのか?」「桂林ではこういうことが常態化してる」「だいぶ前に桂林に旅行に行った時もこうだった。でもまだこんな状態が続いているなんて思わなかった」「観光客は1人1回ずつかもしれないがほぼ毎日来るだろうに」といった批判の声が多数上がった。

一方で、「やっぱり観光客が多すぎるのが嫌なんだろうね」「彼(店主)の立場に立って考えれば気持ちは分かる。でも、今の社会はもう以前とは違うんだ」と一定の理解を示す声や、「理性的に見れば地元の常連客に安く提供するのは不自然じゃない。『7元』と表示しておいて観光客に13元請求していたなら問題だけど、『13元』と表示していて地元客だけ割引きしていたなら、そこまで問題だとは思わない」「地元民を会員として割引き価格で提供すればいいのでは?」といった意見も寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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