香港メディアの香港01は20日、日本で見聞を広げた香港の自動車整備士が帰国後に同業者に新たな技術を共有していると報じた。
記事によると、香港の自動車整備サービス会社で店長を務める40代の鐘菩恩さんは、昨年、香港の資歴架構(香港政府が導入している職業資格・技能レベルの認定制度)の「学習体験奨励計画」自動車業界部門で受賞し、3万香港ドル(約60万円)の奨励金を獲得した。
鐘さんは、「業界に入ってから、自動車整備は常に学び続けなければならない仕事だと実感した」と語る。特に近年は電気自動車(EV)や新エネルギー車の普及により、車両構造が大きく変化し、整備作業にも危険が伴うようになったという。
また、商工会の先輩会員から「お前はこの業界ではまだ若い方だ。もしお前が学びに行かなかったら、私たち商工会の仲間は新しいものを学ぶ機会がなくなってしまう」と言われたこともあり、数年前からEV整備に関する資歴架構認定コースを受講していたのだという。
奨励金を獲得した鐘さんは、東京で開催された「ジャパンモビリティショー」に参加した。鐘さんは「会場に着いて初めて、展示会が陸・海・空の交通手段に関する最新技術を一堂に集めたものだと知った。日本ではすでに電動トラックの開発が進められていることなどを目の当たりにし、大きな衝撃を受けた」と明かした。
そして、この日本訪問を通じて「自分を高め続けなければ淘汰されるだけ」と改めて実感。「会社に新しい車が入ってきてから、その車の修理方法を学ぶようでは遅い」と語った。
帰国後には、「ジャパンモビリティショー」で学んできた内容を商工会の会員たちと共有した。電動トラックに関する知識を同業者へ伝えたほか、会報では日本で見聞きした自動車整備における安全対策についても紹介した。
鐘さんは、「今回の助成(奨励金)があったからこそ、業界の最先端に触れることができた。
記事によると、資歴架構の「学習体験奨励計画」は、奨励金の支給を通じて業界従事者が各種学習活動に参加し、新しいものに触れ、視野を広げることを促すことを目的としている。香港で行われる活動に参加する場合は1万香港ドル(約20万円)、香港以外で行われる活動に参加する場合は3万香港ドルの奨励金が支給される。2013年の開始以来、各業界から2800人以上の応募があり、800人以上が受賞した。対象業界は自動車業界のほか、物流業界、不動産業界、観光業界、美容業界、銀行業界、介護業界、飲食業界など23分野に及ぶ。(翻訳・編集/北田)











