2026年5月19日、中国メディアの観察者網は、東北地方で低コストかつ低環境負荷で採掘可能な新型のレアアース鉱床が発見され、従来の資源分布の常識を覆す可能性があると報じた。

記事は、黒竜江省地質鉱産局や中国科学院などの研究チームが、黒竜江省と吉林省で軽・重希土類を豊富に含む「解離型レアアース鉱」を発見するとともに、サンプリング調査によって吉林省などの一部区域で重レアアースが高度に濃縮されていることを確認し、学術誌に論文を発表したと紹介した。

そして、この発見が中国の「南部は重希土類、北部は軽希土類」という長年の資源分布の法則を覆すかもしれないと伝えた。

また、これまで重レアアースの主力を担ってきた中国南部では「イオン吸着型」鉱床が多く、化学薬品による環境破壊や、20~25%の資源が回収不能になるといった課題を抱えていることに言及。今回発見された「解離型鉱床」は繰り返される凍結融解のサイクルによって岩石が自然に砂利状に分解されているため採掘効率が高く、低コストで環境への負荷も少ないと解説した。

記事は、研究チームが今回の成果について、中国東北部の経済社会発展を促進し、ひいては中国のレアアース資源の潜在的な開発空間を広げ、戦略面での重要性を浮き彫りにしたとの見解を示したことを紹介した。

さらに、中国が現在世界のレアアース加工業務の約90%を担い、欧米がレアアース調達において脱中国の動きを進める中で、「新発見により中国の主導的地位がさらに固まる可能性がある」という香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの指摘を伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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