20日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比142.41ポイント(0.55%)安の25655.44ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が34.97ポイント(0.40%)安の8604.99ポイントと反落した。売買代金は1407億1880万香港ドルとなっている(19日前場は1451億8580万香港ドル)。

 米長期金利の上昇が嫌気される流れ。19日の米債券市場では、原油相場の高止まりを背景に長期金利の指標となる米10年債利回りが大幅上昇し(債券価格は急反落)、一時は約1年4カ月ぶりの高水準を付けた。年内の米利上げ観測も高まっている。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇も警戒された。中東情勢も不透明。トランプ米大統領は19日、数日以内にイランへの攻撃を再開すると警告している。トランプ氏は前日、19日に予定した攻撃を中止すると発表したばかりだった。
 中国の金融緩和に対する期待も後退。中国で朝方公表された実質的な政策金利となる5月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り12カ月連続で据え置かれた。市場関係者の間では、短期的な政策金利、預金準備率の引き下げを実施する可能性は低いとの見方が広がっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、宅配サービス中国大手の中通快逓(2057/HK)が6.4%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が5.4%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。
蔚来集団(9866/HK)が3.4%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.1%、賽力斯集団(9927/HK)が2.2%、小米集団(1810/HK)が1.9%ずつ下落した。
 産金セクターも急落。招金鉱業(1818/HK)が4.1%安、霊宝黄金(3330/HK)が4.0%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.7%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.3%安で前場取引を終えた。
 エアラインやツアー会社など旅行関連もさえない。中国国際航空(753/HK)が2.8%安、中国南方航空(1055/HK)が2.6%安、中国東方航空(670/HK)が2.2%安、携程集団(9961/HK)が2.6%安、同程旅行HD(780/HK)が1.2%安で引けた。
 半面、半導体セクターは高い。兆易創新科技集団(3986/HK)が14.3%、華虹半導体(1347/HK)が8.7%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.6%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.7%ずつ上昇した。
 本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%安の4150.98ポイントで取引を終了した。公益が安い。自動車、不動産、消費、空運、金融、インフラ建設なども売られた。半面、半導体は高い。
海運、エネルギーも買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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