今回の騒動の本質について放送作家の鈴木おさむ氏は、芸人同士の過去の関係そのものよりも、ネット上で怒りと断罪が当事者の手を離れて増幅していく構造にあるとみる。そのうえでいまの炎上は「正義のエンタメを装った“吊し上げショー”」になりがちであることを危惧する。
(以下、鈴木氏による寄稿)。
「いじめ」と「いじり」の間で物語が暴走する
「炎上」は、いつからこんなに増幅されるものになったのだろう。今回の中山功太さんとサバンナ高橋さんの騒動。バラエティの世界では、「本当に嫌だった」「あれはいじめだった」と、昔の出来事を強めに話すことは確かによくある。言葉を強くすることで、より「笑える話」に昇華させようとする文化だ。もちろん、中山さん自身、本当に嫌な過去として記憶していたのかもしれない。ただ、おそらく本人たちも、ここまで大きな話になるとは思っていなかったのではないか。
特筆すべきは、そこからの加速度だ。高橋さんの強めのいじりと中山さんの「いじめ」という表現。
“正義の吊し上げショー”がエンタメをやせ細らせる
怖いのは、炎上が正義のエンタメを装った“吊し上げショー”になっていることだ。告発に加担することで、自分が「正しい側」に立てる感覚を持てる。しかもSNS上では、怒りは笑いや優しさよりも拡散しやすいため、発言は過激になる。もちろん、本当に深刻ないじめやハラスメントは別だ。そこは絶対に軽く扱ってはいけない。ただ、芸人さん同士の誇張された表現まで、全部を同じ熱量で裁く社会になることは危うい気もしている。おそらくこのあと起きるのは、地上波メディア側の変化だと思う。今後、「嫌いな芸人は?」「共演したくない人は?」みたいな企画には、確実にコンプライアンスチェックが入っていくのではないか。
炎上は、途中から当事者の手を離れる。だから今の時代は、発言する側だけでなく、受け取る側にも増幅しすぎない感覚が必要なのだと思う。SNSは、火をつける装置として優秀すぎる。だからこそ社会全体が、少しだけ火力を弱めるつもりがないと、エンタメからもさまざまなものが消えていってしまう。
【鈴木おさむ】
すずきおさむ●スタートアップファクトリー代表 1972年、千葉県生まれ。19歳で放送作家となり、その後32年間、さまざまなコンテンツを生み出す。現在はスタートアップ企業の若者たちの応援を始める。コンサル、講演なども行っている
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年10月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-wQA+eveL._SL500_.jpg)
![Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2024年 10月号[日本のBESTデザインホテル100]](https://m.media-amazon.com/images/I/31FtYkIUPEL._SL500_.jpg)
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年9月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51W6QgeZ2hL._SL500_.jpg)




![シービージャパン(CB JAPAN) ステンレスマグ [真空断熱 2層構造 460ml] + インナーカップ [食洗機対応 380ml] セット モカ ゴーマグカップセットM コンビニ コーヒーカップ CAFE GOMUG](https://m.media-amazon.com/images/I/31sVcj+-HCL._SL500_.jpg)



