中国・浙江省蘇州市でネットで購入された45本の傘が使用後にすべて返品される出来事があり、物議を醸している。中国メディアの揚子晩報が20日に報じた。
販売業者によると、5月12日に赤い傘45本の注文があり、購入者の受取先は滸墅関中心小学校になっていた。翌日、購入者から「届いた傘のうち5本が破損している」との連絡があったが、業者は多忙のためすぐに返信できなかった。
すると15日に購入者が45本すべての返品手続きを行った。中国には「購入から7日間は理由を問わず返品できる」という規定があり、この購入者も「理由なし」で返品してきたという。
しかし、業者側は「注文前の段階で『受取時の破損に限って交換対応する。使用中に生じた破損についてはアフターサービスの対象外』と明確に説明していた」と主張。業者が公開した動画では、返品された傘にしわや大きな傷など明らかな使用痕があった上、それぞれの傘には児童の名前まで記されていた。
傘45本は往復送料も含めると計378元(約9000円)。これがそのまま業者側の損失となった。業者は何度も購入者に連絡したものの、相手は既読のまま返信してこなかった。
揚子晩報の記者が学校を訪れて取材を試みるも、守衛に「取材には応じられない」と言われ、学校の代表番号に電話をするも、職員はメディアによる取材だと知るとそのまま電話を切ったという。
この問題について、プラットフォームのカスタマーサービスは「『理由なし返品』であっても使用痕や破損が確認された場合、販売業者は返品を拒否することができる」と説明した。
その後、業者はSNSにアップした動画を削除し、「問題はすでに解決した」と明かした。学校の保護者委員会から謝罪の連絡があり、損失分を全額賠償されたという。なお、学校側は本件について正式な説明を一切行っていない。
中国のネットユーザーからは「こんな学校で教育を受けた子どもはどうなってしまうのか」との声がある一方、「学校は関係ないと思う。やったのは保護者委員会だろう。そうでなければ(注文が)1クラス分で済むはずがない」といった意見も。また、「今はこういう人間が多いこと」「またケチ臭いことしてるな」「ネットでさらされなかったら黙っていたに違いない」「イベント衣装ではこういうこと(使用後の返品)が常態化している」といったコメントも寄せられた。(翻訳・編集/北田)











