中国メディアの環球時報は21日、韓国について「中国と米国に追いつこうと人工知能(AI)人型ロボット国家プロジェクトに着手した」とする記事を掲載した。

韓国メディア、ヘラルド経済の報道として伝えたところによると、韓国科学技術情報通信部は18日、韓国科学技術研究院(KIST)でプロジェクト発足会議を開き、産・学・研・病の力を結集してコア技術開発から量産、現場での活用までを網羅する韓国型AI人型ロボットプラットフォームを構築すると発表した。

韓国は現在、この分野で一定の技術力を有しているが、価格競争力とAIインフラの面で中国と米国に後れを取っている。こうした状況を踏まえ、韓国は国家レベルのプロジェクトを通じて資源を集中させ、AIモデル、バッテリー、部品、量産、現場検証を網羅する共同開発フレームワークを構築することで、中国や米国との差を縮めたいと考えている。

同プロジェクトは、AIを活用して国家的科学技術課題を解決するプロジェクト「K-ムーンショット」の中核課題の一つ。政府は2030年までに総額504億ウォン(約55億4400万円)を投じ、ハードウエア、ソフトウエア、AI、バッテリーなどの分野を網羅しコア技術開発から量産、現場での活用までを一体化した体系を構築する。

プロジェクトはKISTが主管し、LGエレクトロニクスやLGエナジーソリューション、WeRobotics、ソウル大、ハンリム大学聖心病院などが参加する。プラットフォーム、AI、バッテリー、実証という四つのメインラインに沿って進めていく。プラットフォーム分野では、KISTが開発した人型ロボットプラットフォーム「KAPEX(ケイペックス)」を基盤に、LGエレクトロニクスが量産を念頭に置いた次世代人型ロボットモデルを開発する。WeRoboticsは公共環境で活用できる移動型人型ロボットプラットフォームを改良する。AI分野では、視覚、触覚、言語、行動を統合的に理解して判断できる次世代AIモデルを開発する。バッテリー分野では、LGエナジーソリューションが高安全全固体電池技術をロボットプラットフォームに適用し、火災リスクを低減し、長時間安定的に作動できる人型ロボットの実現に乗り出す。また医療・介護現場に20台以上の人型ロボットを投入し、性能や安全性について長期検証を行う。(翻訳・編集/柳川)

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