イタリア・ミラノで中国人3人が死亡した放火事件をめぐり、イタリアの裁判所はこのほど、中国籍の主犯2人に懲役30年、オランダ籍の実行犯に懲役21年を言い渡した。中国メディアの界面新聞などが伝えた。

報道によると、2024年9月12日夜、イタリア・ミラノのカントーニ通りにある中国系ショップで放火による火災が発生し、いずれも中国籍の18歳と17歳の姉弟、そして24歳のデザイナーの3人が死亡した。このほど開かれた裁判の一審判決で、首謀した中国籍のZhou Bing被告(41)とYao Yijie被告(35)に懲役30年、実行したオランダ籍のWashi Laroo被告(27)に懲役21年が言い渡された。

事件は、Zhou被告とYao被告がショップ運営者の李(リー)氏との債務をめぐるトラブルから、報復や脅迫目的でWashi被告に放火を依頼したとされる。被害者の3人は当時、店舗2階の倉庫を改装した展示スペースで就寝中だった。現場には防犯用の鉄格子が設置されており、非常口もなかった。救助関係者は「脱出は極めて困難だった」と指摘している。

姉弟の母親によると、姉弟は事件発生の1週間前に親族である李氏の元に預けられたばかりだった。事件以降、李氏からの説明は一切ないという。また、24歳デザイナーの母親は「事件の背景には李氏の問題がある。説明を求めたい」と語った。

今回の事件をめぐっては、李氏の刑事責任は問われなかった。現地の弁護士は、「放火という故意の犯罪があったことで建物の防火管理上の過失との因果関係が認定されにくくなった」との見方を示した。

ただ、「倉庫を宿泊場所として使用していた点や、防火設備・避難経路の不備については安全管理上の問題が残る」と指摘。遺族側は今後、李氏に対して民事訴訟を起こす可能性もあるという。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ