2026年5月19日、シンガポールメディアの聯合早報は、中国の農村部で過積載車両の転落事故が相次ぎ、中高年女性の日雇い労働者が深刻な安全リスクにさらされていると報じた。
記事は、広西チワン族自治区河池市環江マオナン族自治県永権村で16日、サツマイモの植え付け作業を終えた15人を乗せたピックアップトラックが増水した橋を通過中に川へ転落し、10人が死亡したと紹介した。
そして、犠牲者の多くが地元で雇われた中高年の女性であったことに触れ、農業の法人化に伴い大規模な作付けや収穫に伴う短期的な労働需要が生まれ、日雇い労働に従事する農村の中高年女性が約1000万人に上ることを背景として伝えた。
その上で、昨年から今年にかけて、遼寧省や山西省、河南省などで農作業の送迎中における過積載や不適切な輸送による死傷事故が相次いでいると指摘。農村部では労働者の高齢化により雇用主による送迎が一般的になっており、コスト削減のために定員5人の乗用車に6人が乗るなど過積載が常態化しているという現地事業主の証言を報じている。
記事によると、シンガポール南洋理工大学の占少華(ジャン・シャオホア)准教授は、中国では農村部での雇用行為に対する明確な規範が欠如しており、労働契約のない非正規雇用は送迎過程でも大きな安全上のリスクを抱えていると指摘した。
また、地方政府が小型車の過積載を防ぐ規制を強化するとともに、中国の農村統治が末端まで浸透していることを活用し、村の幹部が検査を行うべきとの見解を示している。(編集・翻訳/川尻)











