欧州連合(EU)は、ロシアと関係のある中国の主要半導体サプライヤー1社について、一時的に制裁を免除する案を提示する見通しだ。制裁措置が解除されなければサプライチェーンが混乱すると自動車メーカー各社が警告していた。

仏RFIの中国語版サイトが21日、米ブルームバーグの報道などを引用して伝えた。

事情に詳しい関係者によると、EUの執行機関である欧州委員会は今週にも半導体メーカーの揚州揚傑電子科技に対する制裁免除を提案する予定。実行には、EU加盟27カ国の承認が必要となる。

揚傑電子は、4月23日に採択されたEUの第20次制裁パッケージの対象に含まれていた。同パッケージでは、ロシアに軍民両用物資や兵器システムを提供したとEUが考える中国拠点の企業が列挙されている。揚傑電子などの企業は、ロシアへの電子部品や半導体などの供給やドローンの研究開発および製造サービスの提供を通じてロシアの軍事作戦を支援したと指弾された。EUの制裁には、資産凍結や取引禁止などが含まれる。

匿名を条件に取材に応じた関係者によると、欧州の自動車メーカーは、サプライチェーンの多様化を図る時間がなかったことや、制裁措置によって数週間で在庫が枯渇するとみられることから、EUに対し、禁輸措置の延期を働き掛けた。(翻訳・編集/柳川)

編集部おすすめ