◆陸上 関東学生対校選手権 第2日(22日、栃木・カンセキスタジアムとちぎ)

 男子1部1500メートル決勝が行われ、順大の後田築(4年)が3分48秒80で優勝した。400メートルから飛び出し、大逃げした早大ルーキーの本田桜二郎は3分49秒36で2位惜敗だった。

 最初の400メートルは1分12秒の超スローペースで始まった。その直後、本田が一気にペースを上げて独走。400メートルから800メートルを約56秒、800メートルから1200メートルを約58秒でカバー。残り約200メートルで中川が逆転。残り100メートルを切って後田にも逆転されたが、ゴール直前に中川を再逆転し、2位に上がった。本田は大逃げでスタンドを沸かせたが、2位惜敗に天を仰いで悔しがった。

 「自分のやりたいレースはできました。大学のカテゴリーでは自分のラストスパートでは勝てないの中盤に抜け出すしかないと思っていましたので。ただ(昨年の日本学生対校選手権1500メートル優勝の早大先輩の)山口智規さん(現SGH)のように勝ちきれなかったので、まだまだ、です」。本田はレースを終えて約30分後、冷静に振り返った。

 本田は早大入学前の3月14日に福岡市で行われた1マイルロードレースで4分0秒16の日本記録をマーク。学生陸上界の上半期のビッグイベントでも存在感を発揮した。

来週の30日はMDC1500メートル、来月は日本選手権1500メートルに出場予定。3分40秒25が自己ベスト記録の本田は「来週のMDCは3分40秒切りが目標です。日本選手権は決勝に残り、日本トップレベルを体感することが目標になります」と話した。

 昨年12月の全国高校駅伝1区(10キロ)で区間賞の増子陽太(福島・学法石川)、同2位の新妻遼己(はるき、兵庫・西脇工)、同3位の本田(鳥取城北)は今春、そろって早大に入学。今大会には本田だけが出場した。

 1990年には日本人高校生初の5000メートル13分台ランナーの武井隆次、3000メートル障害日本高校記録保持者(当時)の櫛部静二(現城西大監督)、全国高校総体1500メートル5位の花田勝彦(現早大監督)が早大に入学。1年目から主要区間を担い「早大三羽がらす」と呼ばれた。それから36年。「令和の早大三羽がらす」として期待されている。

 本田は駅伝シーズンについても「今はトラックに集中していますが、夏合宿から走り込んで、学生3大駅伝にはすべて出場したいです」と前向きに話した。20キロ超となる箱根駅伝に向けても「往路を走りたいですね。かっこいいので」と笑顔を交えて話した。

 関東インカレは1919年に第1回大会が行われ、今年が第105回。1920年に始まり、今年1月に第102回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催。各校各種目に3人以内が出場できる。1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。

 関東の学生長距離ランナーにとって、関東インカレは箱根駅伝に次ぐビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を飾った青学大、同2位の国学院大、同6位の駒大など駅伝をメインに強化している大学は2部に属する。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。

 男子のハーフマラソン(21・0975キロ)は今年から暑熱対策などのために4月に静岡・焼津市で先行開催され、1部は山梨学院大のブライアン・キピエゴ(4年)が圧巻の4連覇。

2部は創価大の山口翔輝(3年)が優勝した。

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