2月9日に放映された日本テレビ系列の「有吉反省会」にて4年ぶりにバラエティ番組出演を果たした女優の吉野紗香(31)。番組内では「毒舌キャラが仇となって周りから嫌われ、干された」と告白してその過去を反省したが、「医者でタレントとか兼業でやっているのとか、どうかと思う」など、相変わらずの毒舌っぷりを発揮。
「もともと女優活動を軸にして、バラエティに出演させていただいたり、グラビアもやらせていただいたりしました。バラエティの場合、この人はボケ役でとか、この人はみんなの意見をまとめる役でとか、分かりやすく役割分担を割りふられる。私の場合、そのうち毒舌ってキャラが出来上がった。カンペも出て、その指示を受けて喋ったら盛り上がる。
しかし、ドラマと違って、バラエティの場合は演出と本音の境目は分かりにくい。そこにバラエティの難しさがあると、吉野は語る。
「自分の発言が、番組で盛り上がってくれると嬉しいですよ。そこで言えるか言えないかで、売れるかどうか変わってくるのが芸能界なので。私はやっぱり売れたいっていう思いは強かったですね。
毒舌キャラを演じるのに躊躇したのが、バラエティから去った本当の理由だと振り返る。しかし、女優としては今もなおコンスタントにドラマや舞台、映画に出演しており、3月8日から全国公開される『ゼウスの法廷』(高橋玄監督)が最新出演作となる。これは日本の裁判システムに深く切り込んだ社会派映画だという。
「この映画では刑事被告人となるヒロイン(小島聖)の親友役を演じているんですけど、法廷で証人として出るシーンがあるんですね。そこで検事さんが、被告人の不利になるようなことを証言させようと仕向けてくるんですよ。自分としては被告人をフォローしようと思っているのに、それにのせられてしまう。
法廷の一言は、被告人の人生を変えるが、バラエティの一言は、芸能人生を変える。「女優」吉野紗香は、本音で語ってくれた。
(井川楊枝)