業界歴の長いプロレス関係者が、近く元プロ野球選手の清原和博に試合出場のかたちでオファーすると話している。ただ、その条件は「半年以上ゴシップがないこと」だという。



「昨年、清原さんと親しいスポーツジムの関係者を通じて、プロレス参戦でオファーした」という関係者は、かつて別の元プロ野球選手を格闘技大会に参戦させた実績を持つ仕掛人。

「ギャラと内容次第で話を本人に聞いてもらえそうで、近く具体プランを提示します。テレビ局のプロデューサーと話したところでは、清原さんのプロレスデビューが実現するなら、バラエティ番組内での試合中継もあるという話になっている」と話す。

 現役時代は188センチ、100キロのガッシリした体格で、見かけはまるでプロレスラーか総合格闘家のようだった清原。本人も格闘技ファンとして知られ、格闘家と同じトレーニングメニューをこなしたり、親しい総合格闘家・秋山成勲の試合にセコンドとしてついたこともあった。

 そんな縁で本人にK-1関係者からエキシビションマッチ出場のプランが持ちかけられたこともあるが、以前はこうした格闘技系のオファーには、一切乗ってこなかった。


 しかし、最近は経済的に困窮しているというウワサもあり、実際に以前なら受けなかったパチンコ店のイベントに出演するようにもなっている。前出関係者は「少なくとも出演料100万円程度のパチンコ営業よりは、ずっと稼げる額を提示するつもり」としている。

「もちろん年齢的に清原さんが現役時代のようにバリバリに体が動くとは思っていないから、たとえば6人タッグマッチとか、負担の少ない形で参戦してもらうこともできる。清原さんと面識のあるベテランプロレスラーは“清原さんがやるなら俺がパートナーになるし、練習も面倒を見る”と言ってくれている」

 そう話す関係者は、その先がけとして、有名プロレスラーのセコンドに清原を登場させて「世間の反応を見たい」とも話している。

 1月に行なわれたプロレス大賞の授賞式では、大仁田厚が今後の対戦相手の希望として、清原の名を挙げていたが、同関係者に言わせると「私が清原さんと接触しているウワサを聞いて、真っ先に名乗りを上げたものだろう。ただ、大仁田さんと絡ませる予定は今のところない」としている。


 清原のプロレスデビューが実現する可能性は「本人のやる気を促す条件次第」で、テレビとスポンサーがどれだけの舞台を作れるかにかかっているが、それだけに「最近の清原さんのゴシップは非常にマイナス」と関係者。

「先日も子どもの通う小学校に行って暴れたとかっていう記事が出ていたし、ああいうのは絶対ダメ。これから半年以上はおとなしくして、イメージ回復をすることが条件で、テレビやスポンサーがつかないなら興行的に見て清原さんに出せるのはパチンコ営業と大差ない額になってしまう。それなら彼も首を縦に振らないだろう」

 うまく条件が整ったとして、番長のリングデビューがあるとすれば早くても秋以降か。暴れるなら小学校よりリング上の方がいい。
(文=ジャーナリスト・片岡