南アフリカで特に黒人女性は様々なヘアスタイルを楽しむ。アフロヘアや地毛をコーンロウ(頭部の一定のブロック内に細い三つ編みを何本も作ってラインを作る髪型)にした後、いろんなウィッグをつける女性も多い。
そんな彼女たちを狙った犯罪が増加している。

最近、南アフリカ各地で頻発している犯罪がある。女性をナイフなどで脅してウィッグを盗み取ったり、いきなりウィッグをつかんで逃走するなどの手荒な「ウィッグ強盗」だ。

ここ数週間ウィッグ強盗の被害に遭った女性や、被害を目撃したという女性のソーシャルメディアでの報告が相次いだことから発覚した。

犯人はドラッグ依存者とみられ、高額のウィッグを盗んだうえに通常価格より安く売ってドラッグを買うお金を稼いでいるようだ。しかもこのウィッグ強盗、最初はヨハネスブルグのあるバス・タクシー乗り場で多発していたが、最近ではダーバンへと南下してきており、ダーバンの繁華街で被害に遭った女性が増えているという。


ウィッグを数多く取り揃えている美容院でも事件の話題が広まっており、ウィッグ強盗の被害に遭った女性が駆け込んできたという美容師の目撃情報もある。

5月8日、あまりにも頻発するこの現状をフィキレ・ムバルラ警察大臣にツイッターで訴えた女性がいた。このツイートに大臣は「新しい犯罪で、非常に驚いている」とコメントしている。

今では強盗のターゲットにならないようにウィッグの上からスカーフを巻いたり、ウィッグ強盗の騒ぎが静まるまでウィッグを付けずに外出する女性もいるそうだ。

出典:http://www.iol.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)