レビュー

20代の頃は、努力さえすれば未来は開けると素直に信じられた。しかし30代になると、仕事、結婚、出産や子育て、親のこと、老後のお金など、考えるべきことが一気に増える。

「何が正解なのか」は誰も教えてくれない。この苦しさに心当たりのある人は多いだろう。
著者の長倉顕太氏は、編集者として数々のベストセラーを手がけ、企画・編集した書籍の累計発行部数は1100万部を超える。作家やプロデューサーとしても活躍しており、シリーズ累計35万部を突破した『移動する人はうまくいく』をはじめ、ビジネスや人生について数多くの発信を行ってきた。
本書の軸になっているのは、「人生に正解はない」という考え方である。正解を探して立ち止まるのではなく、自分で選び、その選択を正解に変えていく。この発想へ切り替えるだけで、人生に対する見方は大きく変わりそうだと感じられた。また、30代の決断を軽くする方法として、「10点で動く」「10年後も続くものを選ぶ」「自分の取扱説明書をつくる」といった具体的な判断基準が紹介されている点も実践的だった。
30代の後半に差し掛かろうとしている要約者にとって、本書のアドバイスはどれも、これからを生きる指針になるものばかりだった。30代の人はもちろん、それ以外の年代でも、将来への焦りや閉塞感を抱えている人におすすめしたい。人生に「正解」を求めるのではなく、自分自身の基準で軽やかに選択できるようになる一冊である。

本書の要点

・30代を苦しくする原因は、増えすぎた選択肢にある。

選択肢を増やそうとするより、自分にとって本当に必要な選択肢だけを残すほうに舵を切るとよい。
・30代は、すべてにおいて100点を目指すのではなく、どれも0点にしないことが重要である。
・自分の強みや価値観、力を発揮できる環境を知り、自分だけの判断基準を持つことが、後悔も消耗もしない選択につながる。



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