ロックバンド「THE YELLOW MONKEY」は7月13日、公式サイトで「TOUR 2026 THE COUNTDOWN~60分1本勝負~」ツアーに合わせて発売したグッズについて「差別表現を想起させるとのご意見が寄せられました」と謝罪した。


 指摘があった「ロングスリーブTシャツ」については、「70年代に見られるような風刺系メッセージTシャツをオマージュしたデザインであり、差別表現を助長する意図は一切ございませんが、総合的な判断のうえで、販売を中止させていただきます」と説明している。


「公式サイトでは、購入者へのキャンセルや返金にも対応すると案内しています。このTシャツには、英文で『Hey, you yellow monkey!』とプリントされており、アジア人への人種差別的な呼びかけを想像させるとの批判が殺到しました。『THE』を入れずに『yellow monkey』と表記したことで一般名詞として読まれ、『Hey, you』を加えたことも問題視されました。着るのはファンでしょうが、バンドを知らない人や外国人などがそれを見たら不快感を抱くだろうという懸念が炎上の背景にあります」(音楽業界関係者)


 だが、反論の声も根強く、《チェ・ゲバラのファッションしてたら政治的に意識高い奴 MA-1やモッズコートを着てたら軍国主義者として見られるの?》《クレーマーはどうせライブも行かないし買わないんだから、ほっとけよ》と対立する構図に……。それに伴って、そもそも《バンド名も見直すべきでは》との改名の必要性にまで議論が及んでいる。


 音楽業界ではないが、時代の価値観に合わせた名称変更は起きている。


 米国ではスポーツチームに顕著で、MLBでは先住民差別を指摘され、「クリーブランド・インディアンス」が2021年のシーズン終了後から「クリーブランド・ガーディアンズ」に変更。NFLチーム「ワシントン・レッドスキンズ」も英国圏で差別用語に当たるとして、「ワシントン・コマンダース」に名称が変わった。日本では、25年にお笑いコンビ「ちょんまげラーメン」が「インディアンス」から改名している。


「新しい世代のファンや海外での活動を考えると、業界問わず、改名が議論されているグループや団体は多く存在しています。ただし、イエモンは1988年の結成以来30年以上使い続けてきたもので、メンバーらの発言で、自ら差別語を逆手に取った表現という歴史がある。差別への皮肉を示す意図があることはファンには知られていますから、グループ名をデザインしたグッズが批判されたことを不快に捉える気持ちも分かります。

ただ、時代の流れを見ると難しい問題ですね」(前出の音楽業界関係者)


 表現の自由か、差別か──アーティストにとっては厳しい時代である。


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 老舗ロックバンドは見た目問題もたびたび議論になる。関連記事【こちらも読む】《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議…では、本人の発言について伝えている。


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