疑惑まみれの高市首相が国会から逃げ回った結果、法案が渋滞したまま時間切れ。特別国会は17日が会期末だったが25日まで8日間の延長が決定。

高市政権は政府提出の予防接種法改正案と建築物省エネ法改正案、議員立法の「副首都」創設法案と国民投票法改正案の成立を期す。何だかんだで「国論を二分する政策」をおおかた仕上げた高市首相は余裕綽々。17日の参院予算委員会集中審議でも野党の追及を適当にかわしていた。逃げ切らせたらダメだ。


 当初の会期末を迎えた17日は、採決ラッシュだった。政権爆誕の立役者である自民党の麻生副総裁が固執する改正皇室典範が成立。国旗損壊処罰法案、再審制度を見直す刑事訴訟法改正案なども通った。一方、国会正常化の条件だった会期内の集中審議の実施は参院のみ。衆院は24日に先延ばしされた。


蓮舫氏の畳みかけに「十八番」展開


 参院集中審議の野党トップバッターの立憲民主党の蓮舫議員は開口一番、「総理、国会への出席はお嫌ですか?」と直球を投げるも、高市首相は「嫌ではございません」といけしゃあしゃあ。蓮舫氏は集中審議出席時間が石破前首相の3分の1だと指摘し、「なんでこんなに少ないんでしょうか?」と畳みかけるも、高市首相は十八番の言い訳。「国会からお呼びいただいたらこうして来て、答弁書にもしっかり、自分でペンを入れながら誠実に答弁をさせていただいている」とまた言っていた。


 続いた田名部匡代幹事長は高市陣営がライバル潰しの中傷動画を拡散した疑惑に言及し、「木下(剛志公設第1)秘書の参考人招致を求めましたが、受け入れられませんでした。改めて一連の問題に関する集中審議開催を理事会でお取りはからいいただきたい」と要求。質問を続けたが、高市首相はそれをパスして「まず申し上げたいんですけれども、私も事務所も中傷動画の作成を第三者に依頼していない」「(NHKの)中継も入ってますから、これは絶対に、私は他候補の誹謗中傷をしていない」と例の調子でまくし立てた。


■持ち時間の大半で持論を展開


 3時間の集中審議で最もひどかったのが、自民と連立を組む日本維新の会の猪瀬直樹議員だ。質疑者は通常、所属会派と名前のみを名乗るのに、「日本維新の会参議院幹事長の猪瀬直樹です」と入り、党幹部であることをアピール。社会保障国民会議で議論されている給付付き税額控除を「大阪城」に例えて、「大阪城を築きましょう」「大阪城を目指しましょう」と連呼。維新肝いりの副首都実現の宣伝に徹した。


 猪瀬氏は持ち時間16分のうち、13分も持論を展開。高市首相への質問は2回だけだった。審議時間を楽々消化した高市首相は「詳しく教えていただき、ありがとうございました」とニンマリ。同じ釜の飯を食う与党のお仲間とはいえ、度が過ぎる。野党がシャキッとしないと、高市首相の思うツボだ。


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