明石家さんまさん(71)のモノマネでおなじみの芸人・ほいけんたさん(61)。近年では『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)の原曲キーのまま音程を外さずに10曲連続で歌い切る挑戦企画「サビだけカラオケ」に出演し、男性で初めて10曲連続成功を達成しました。

そんなほいさんに、歌のルーツやプライベートのカラオケで実際に歌う『本当に好きな曲BEST3』、カラオケで100点をとるコツを紹介していただきました。

(取材・文/インタビューマン山下)

■「ピアノを習ったことで絶対音感が」

――昔から音楽にはふれていたほうですか?

「5歳ぐらいのころに1年半か2年ぐらいだけピアノを習ったことがあるんですよ。その時に絶対音感が身についてたんです。

小学校のときには、聞いた音を頭の中で全部ドレミで言ってる自分がいるわけですよ。ドレミで言えるから、音階で歌えるし、人が歌っている曲もすぐにピアノで弾けるんです。だから縦笛とかも、楽器全般得意でしたね」

――子どものころからずっと歌がうまかったんですね。

「とんでもないです。音感があったり楽器ができるのと、歌がうまいのは別物。要は頭の中で理解してても、アウトプットする声って声帯の使い方とか恥ずかしさもあるから、慣れないとうまく歌えないんですよ」

――いつごろからうまく歌えるようになったんですか。

「世の中にカラオケってものが出だしてから『歌えよ』って言われる機会が増えたんです。でも自分のキーも分かんないし、サビで急に声が出ないと恥ずかしいじゃないですか。それで歌うことを避けて通ってたんです。

でも2000年代ぐらいに入ってからカラオケボックスで誰にも邪魔されずに練習できるようになったんで、そこで1人で練習して。だから誰よりも早く、『1人カラオケ』をやってると思う(笑)」

■1位の曲は自分のなかの応援ソング

――ほいさんがプライベートのカラオケで実際に歌う『本当に好きな曲BEST3』を教えてください。まずは第3位から。

「『伯方の塩』。プライベートでもここ2週間ぐらいで一番歌ってる曲です」

――CMでお馴染みの「は・か・た・の・し・お」ですよね。わずか3秒の曲(?)です。

「この曲はあっという間に得点結果が出るから、みんながそれをゲームみたいに競って先々月ぐらいから『伯方の塩』がカラオケランキング1位に上がってきたの。でも、みんながどんなに頑張っても得点は伸びなくて『80点出ない説』が浮上してきて。プロのボイストレーナーを集めて『伯方の塩』の採点バトルをやったYouTube企画でも最高点が76点までしか出なかったの。そこでこないだ『Mr.サンデー』(フジテレビ系)が、『ほいさん、検証しましょう』って言ってきて」

――ほいさんと言えば2020年1月11日に放送された『カラオケ100点出した猛者のみ集まる音楽祭 生放送で満点出せるか』(TBS)で100点をだされた実績があります。その実績がありますから期待できますよね。

「でも僕もかなり研究したんですが、なかなか80点を超えられなくて。

それで試行錯誤した結果、『最後だけビブラートを入れてみよう』となって。そしたら79点ぐらいまでいったんですよ。これは『来るぞー』って。そっから歌い続けて、38回目ぐらいに80点が出たわけ。『今、ほいけんた。日本一です』っていう映像がテレビに流れました(笑)」

――『伯方の塩』を「本当に好きな曲」と言っていいのかわかりませんが(笑)、第2位は?

堺正章さん(80)の『さらば恋人』。堺さんのアルバムの曲とかも好きなんですけど、この歌は昔からすごい好きで。モノマネもずっとやってるんでプライベートでもよく歌ってます。実はカラオケで初めて100点を出したのが『さらば恋人』なんですよ。ある日、20回ぐらい99点台が出続けて、そのあとに100点が出た瞬間は、今でも忘れられないですね」

――それでは第1位をお願いします。

「一番好きな曲は『翼をください』。初めて小学校の卒業式でこの曲を合唱したんです。

なんかいつでも心の中で口ずさめるんですよ。『翼がほしい』というところに、『仕事がほしい』とか、『お金がほしい』とか、いろいろ自分の中で変えて夢を見てきたっていうのがすごくあるんですよね。オーディションに向かうときとか、『仕事がほしい』とか言いながら『絶対この仕事決めてやろう』とか。自分の中の応援ソングですね」

■常にマイ・マイクを持ち歩いて

――最後に、読者の方にカラオケで100点を取るコツを教えていただけませんか。

「この機種は『カラオケDAM』なんですが、リモコンを開いていただくと『音量・ガイド』というのがあります。これをタッチすると『ガイドボーカル』とか『ガイドメロディ』というのがありますから、これをオンにして曲を流してください。

するとお手本のメロディーが流れて、『見えるボイスメロディー』もオンにすると音程バーが出せます。それで歌いながらその音程バーを見て音程を合わせにいく。それが機械が求めてる音程なんですよ」

――その音程バーに合わせることができれば100点に近づけるということですね。

「ホントは自前の有線マイクをつないで歌うのが一番いいんですよ。なぜかというと、お店に置いてあるマイクっていうのは、壊れるギリギリの状態のマイクもあれば、ちゃんと動くマイクもあって、拾い方がマイクによって違うんです。だから僕は常にマイ・マイクを持ち歩いてます」

カラオケボックスで取材が終わったあとに、ほいさんに「(カラオケの採点で)100点、出しましょうか」とおっしゃっていただきました。

自前のマイクをカバンから出し、なんと3回目で100点が出ました。奇しくもその曲は、ほいさんがカラオケで初めて100点を出した『さらば恋人』でした。

●インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人、ライター、山下本気うどんプロデューサー、個人投資家、ファイナンシャルプランナーとして活動中。

編集部おすすめ